モー娘。小田さくらと櫻井梨央が語る、努力・未来・A BEAUTIFUL STAR

左から櫻井梨央、小田さくら(Photo by  Rika Tomomatsu)

リーダーの譜久村聖が2023年秋に開催予定のコンサート・ツアーをもってモーニング娘。及びハロー!プロジェクトを卒業。昨年12月に13期メンバーの加賀楓が卒業し、現在は25周年記念オーディションが進行中のモーニング娘。'23。

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グループとして都度変革し、これまで以上に「王道」と「進化」の両軸から世界観を広げていくであろう、モーニング娘。’23の未来に期待したい。今回は11期の小田さくらと16期の櫻井梨央に話を聞いた。

—2023年を迎えて、今の率直な心境はいかがですか?

小田:今、ハロー!プロジェクトの末っ子グループのOCHA NORMAとツーマンでツアーを回ってるんですけど、そもそも私たちはツーマンの経験がないんですね。アイドルフェスの経験も少なくて、ハロー!プロジェクト全体のコンサートに出たり、ロックフェスなどに出たり、あとは単独ツアー……のどれかだったんです。でも今回は、ハロー!プロジェクトの1グループと対等な立場でツアーを回るので、末っ子のグループだし負けちゃいけないなって、程よい焦りがあります。お互いのファンの方も多分、半分半分くらいだし。そう思いながらステージに立つことが新鮮だったのと、いま私はOCHA NORMAのことばかり考えてます。一緒にやるからには、何も得られない数カ月になるのは嫌じゃないですか。一緒にいる間、OCHA NORMAの魅力は何なのかをずっと考えてます。

櫻井:昨年末からずっと連続でコンサートをさせていただいていたんですけど、お正月が過ぎた今、コンサートが土日だけなんですよ。期間が空いてコンサートをすることに不思議な感覚があって、平日もパフォーマンスしたいなって思うようになりました。ちょうど明日コンサートなんですけど、それがすごく楽しみですし、たくさんコンサートをさせていただける場があることがすごくうれしいです。年末年始が忙しいとは聞いていたんですけど、自分が想像していた以上に楽しんでやっているなと思います。2022年は加入してからの半年間で、ツアーが一回あって、フェスにも出させていただいて、武道館のステージにも立てて、それ以外だと先輩のご卒業を半年以内で2回経験したこともあって、変動がたくさんある時期でした。すごく濃くて、充実していたなって実感があります。

小田:見送る人がもう3人目なんだね。早い。

櫻井:そうなんです。あっという間すぎて。先輩のご卒業の話を聞くたびに、もうちょっと前に加入してればよかったって思うことが増えました。だからこそ譜久村さんのご卒業までの期間、いろんなことを得られたらなって思います。

—小田さんは2022年のはじめに「今年はこんな一年にしよう」って思い描いていたことと、実際の一年を振り返ってみてどうでしたか?

小田:目標とか習慣づけたいことって、やらなきゃって意識してるうちは身についてないって思うので、それを忘れた時が達成された時だなって思うんです。2022年は、全体の力じゃなくて個々のできることをもっと増やしたいとか、個人が自信を持って自分の“強み”を自覚してほしいと言ってたと思うんですけど、今はメンバーにそういうことをあまり求めてなくなってるんですよね。それは私も含めてみんながやりたいことをやったり、自分はこれが得意だってものを見つけられるようになったりしたからなんじゃないかなって、振り返ってみて思いました。あと、石田(亜佑美)さんって一人ひとりに「あなたはこういうところがいいよね」ってすごく言う方なんですよ。

櫻井:言いますね。

小田:そういうこともあって、各々自分の武器を装備し始めたんじゃないかなって思います。それプラス、ステージのパフォーマンス中にあっちこっち見ないようになったなってすごく感じます。歌が上手いとかダンスが上手いとか、可愛いって思われたいとかでさえも意識として入ってると集中力が散ると思うんですよ。ただ楽しんでもらおう!っていう基本的なところにみんなの意識があらためて向いた気がする。明日からの活力になってもらおう、元気をあげようってステージに立つ意味じゃないですか。そこに立ち返ったことで、一つの塊として戦えるようになってきたなと思います。2022年にこうなってほしいって思ってたことは、グループとしてけっこうできてるんじゃないかな。

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