ツタロックフェス2023、全20組アーティスト紹介

ツタロックフェス2023

TSUTAYAの店頭施策としてスタートしたCD購入者限定イベント「ツタロック」が5年経ったことを記念し、2018年にスタートした「ツタロックフェス」。初年度は幕張メッセ国際展示場9・10・11ホールにて、04 Limited Sazabys、フレデリック、KANA-BOON、sumika、クリープハイプ、MAN WITH A MISSION、[Alexandros]、SUPER BEAVER、My Hair is Bad等、14組のアーティストが2ステージにわたって熱演を繰り広げた。

2019年は2日間に拡大し、KANA-BOONやSiM、凛として時雨、ゲスの極み乙女。、SUPER BEAVER、10-FEET、ヤバイTシャツ屋さんといったアーティストが出演。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催することができなかった2年間を経て、3年振りの開催となった2022年。コロナ対策として1ステージ制全席指定席という立て付けで、秋山黄色、クリープハイプ、ゲスの極み乙女。、Saucy Dog、sumika、Tempalay、Vaundy、04 Limited Sazabys、MY FIRST STORY、マカロニえんぴつという全10組が出演した。

こうやって振り返ると、ツタロックは毎回、“いま”の音楽シーンに欠かせないライブアーティストが顔を揃えた、実に旬なラインナップのフェスであることがわかる。

2023年は3月19日(日)に開催が決定している。デビュー直後のアーティストから10年選手まで、出演者のキャリアは様々だが、一様に勢いを宿している顔ぶれであることは間違いない。万全のコロナ対策を行った上で、MASSIVE STAGEとCOSMIC STAGEの2ステージ制での開催となる。タイムテーブル順にアクトを紹介していこう。

まずはCOSMIC STAGE。オープニングアクトを務めるのはiiliomote(イリオモテ)。東京・池袋出身のYOCOとMAIYAの幼馴染ふたりによるバンドだ。デビュー当時のMGMTを思い起こさせるカラフルでトリッピーなサウンドで、2023年のツタロックは幕を開ける。

tonun(トヌン)は本稿を書いている2月下旬の時点での最新曲「Friday Night」がBillboard JAPAN「Heatseekers Songs」で初登場首位を獲得したばかりの注目のシンガーソングライター。スモーキーな歌声とR&Bを通過したグルーヴィーなサウンドが特徴で、King Gnu、Vaundy、藤井風、あいみょん等が選出されたことで知られるSpotifyが選ぶ次世代アーティスト「Spotify RADAR:Early Noise 2022」にも選出されている。

This is LASTは千葉県柏発のスリーピースバンド。ヴォーカル&ギター菊池陽報の彼女に浮気をされた実体験が赤裸々に綴られた楽曲に胸を打たれるリスナーが多数生まれている。2022年は、大型ロックフェスにも多数出演し、ティーンを中心に支持を拡大させている。

群馬生まれ群馬育ちのロックバンドFOMAREは、CMソング「愛する人」をはじめ、話題曲を連発。2022年10月には、ストリングスを導入したバラードや、ゲストボーカルに林萌々子(Hump Back)を迎えた楽曲等、新たな挑戦に取り組んだメジャー1stアルバム「midori」をリリース。地元群馬で主催イベント「FOMARE大陸」を開催する等、クリエイティブも活動規模もスケールアップさせている。

2013年から活動をスタートさせたユニット、水曜日のカンパネラは、2021年9月に初代の主演・歌唱担当コムアイが脱退し、詩羽が加入した。そこから半年も経たないうちに、新曲「エジソン」がTikTokを中心に大ヒットし、新生・水曜日のカンパネラの力を鮮烈に印象付けた。ケンモチヒデフミによるフリーキーでキッチュな音と言葉の世界と、詩羽の伸びやかで表現力豊かな歌声は、生のライブで聴くとより癖になるだろう。

2020年10月の活動開始直後から地元名古屋のロックシーンを中心に注目を集めたバンド、ねぐせ。は、コロナ禍においてライブハウスに再び活気が戻っていくとともに、勢いを加速させている4人組だ。2022年7月にリリースされた「グッドな音楽を」はリズミカルなリフを軸にしたキャッチーで温かみのあるバンドサウンドがTikTokでバズった。

L'Arc-en-Cielのボーカル、HYDEがきっかけでロックに目覚め、ポスト・マローンやリル・ピープといったエモ・ラップに接近しつつも、独自のロック×ヒップホップサウンドを標榜している(sic)boy。2020年にリリースしたL'Arc-en-Cielの楽曲と同名の楽曲『Heaven's Drive feat. vividboooy』がリリースから1カ月でサブスクの再生回数が200万を超えるヒットを記録。一躍シーンの最前線に躍り出た。「ツタロックフェス2023」の出演アーティストの中では唯一ラップシーンでも存在感を放つアーティストであり、フェス当日はどんな異色を放つのかが楽しみだ。

2022年6月、恋の始まりから愛の終わりを描いたラブソング集『Memory』でメジャーデビューした福岡出身のバンド、マルシィ。吉田右京(Vo・G)が手掛ける生々しい失恋ソングが瞬く間にSNSで拡散され、Z世代の女性を中心に支持を集めている。切なさとエモさが充満するライブパフォーマンスも彼らの武器のひとつだ。

ネクストブレイクが期待される若手アーティストが並んだCOSMIC STAGEのトリを務めるのは、Mr.ふぉるて。東京出身の平均年齢21歳の4ピースロックバンドだ。2022年、メジャー1stアルバム『Love This Moment』を引っ提げた全国ツアーはチケットが全公演即完し、12月に行われたLINE CUBE SHIBUYAでの自身初のホール公演もソールドアウト。ノリにノっている。不器用にもがく青春時代を体現したような楽曲は、中高生のみならず、大人にも深く突き刺さっている。

クロージングアクトは、広島発の4ピースバンド、bokula.(ボクラ)。「バイマイフレンド」をはじめ、メロディアスで爽快感のある楽曲が特徴だ。

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