犯行現場で発見された薬莢は、マギーさんとポールさん殺害に使われた凶器と種類が一致した。NBCによると、2人の殺害には一家が所有していた武器が使われたとみられている。検察の話では、捜査官は凶器に使われた12ゲージの散弾銃とライフル銃「300 ACCブラックアウト」を発見できなかった。
報道によると、この日早くに陪審は1時間の猶予を与えられ、マギーさんとポールさんの遺体が発見された屋外の敷地を訪れた。NBCいわく、散弾銃で2回撃たれたポールさんが倒れたコンクリートの台はむき出しで、裏窓には弾丸の跡が残っていたという。
ウォーターズ検事はその後行われた最終弁論で、マードック被告が抱えていたとみられる金銭トラブルや、顧客や元勤務先から金をくすねていた噂が暴露されそうになり、被告の周りに「暗雲が立ち込めた」のだと説明した。
「プレッシャーが高まっていくにつれ」とウォーターズ検事は述べ、「この人物は家庭崩壊者となったのです」。さらにウォーターズ検事はこう続けた。「妻と息子を手にかけた日、そのプレッシャーは最高潮に達していました」。
マードック被告の殺人裁判は1月に始まり、被告側からは12人、検察側からは61人の証人が呼ばれた。マードック被告の弟にあたるジョン・マーヴィン・マードック氏や、残された息子バスター・マードックさんなど、被告の親族も12人の陪審員の前で証言した。
関連記事：米史上最悪の連続殺人犯が告白「私は呪いだ」from Rolling Stone US 
