ネオナチ格闘技ブランド、白人至上主義者グループの資金源に 米

リーダー不在の「オープンフランチャイズ」モデル

ランド氏のヨーロッパ逃亡生活は、今年に入って突然終わりを告げた。33歳のランド氏は3月にルーマニアでお縄にかかり、8月2日には強制送還されることが発表された。同氏は暴動共謀罪について無罪を訴えている。公判は12月開始予定だ。

当然といえば当然だが、ロンド氏は過激派連中――とくにWill2Riseでは有名人扱いされている。同社のWEBサイトのトップには、「ロブ・ロンドを釈放せよ」と書かれたバナーが張られている。「ランドを自由に」と書かれたシェパード・フェアリー風のポスターも絶賛販売中で、「Austrian Art Academy」というチャンネルの支持者が木彫りしたファシストのシンボルのオブジェまでも販売されている。

ランド氏が軌道に乗せた集団は、リーダーを欠いた状態でも同氏のヴィジョンにしたがって活動を続けている――ハンティントンビーチで行われたMMAの大会もしかりだ。過激派集団に詳しい専門家は、これこそActive Clubが推し進めるリーダー不在の「オープンフランチャイズ」モデルだと主張する。だが専門家も指摘するように、Active Club南カリフォルニア支部はランド氏がいなくとも効果的に活動を進めている。

Will2Riseの業務や収入、収益についてメールで情報提供を求めたが、返答はなかった。同社の所在地はバージニア州の私書箱付になっている。またジョージア州のエリアコードがついた電話番号はつながらず、通常の電話番号よりもケタが多く末尾は88で終わっている――しばしば白人至上主義者の間で88はHH、すなわちハイル・ヒトラーを示す数列として使われている。

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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