高橋研が語る、シンガー・ソングライターとして宅録で制作した6年ぶりアルバム

高橋研

音楽評論家・田家秀樹が毎月一つのテーマを設定し毎週放送してきた「J-POP LEGEND FORUM」が10年目を迎えた2023年4月、「J-POP LEGEND CAFE」として生まれ変わりリスタート。1カ月1特集という従来のスタイルに捕らわれず自由な特集形式で表舞台だけでなく舞台裏や市井の存在までさまざまな日本の音楽界の伝説的な存在に迫る。

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2023年9月の特集は、高橋研と小山卓治。2人の新作アルバムを紹介しながら、それぞれの活動をあらためて辿っていく。1週目と2週目はゲストに高橋研を迎え話を聞いていく。

田家秀樹:こんばんは。FM COCOLO「J-POP LEGEND CAFE」マスター・田家秀樹です。今流れているのは高橋研さん。シンガー・ソングライター。2017年8月に出た6枚目のアルバム『BIG END』からお聴きいただいています。今週と来週のテーマはこの曲です。



「J-POP LEGEND CAFE」J-POPの歴史を彩った様々な伝説をあらためて語っていこうという60分。今月2023年9月の特集は高橋研と小山卓治。高橋研さんは1956年生まれ、小山卓治さんは1957年生まれ。高橋研さんは1979年にデビュー、小山卓治さんは1983年にデビューのシンガー・ソングライター。2人ともメジャーレコード会社でデビューして、今はインディーズの自分のレーベルで活動されています。

高橋研さんは8月に、小山卓治さんは9月に新作のオリジナルアルバムを発売します。研さんのアルバムには小山さんが書いた曲も入っています。「SINGER&SONG WRITER」は研さんの詞曲なのですが、小山さんがコーラスで参加している曲です。同じ時代を生きた、ほぼ同世代のシンガー・ソングライター。今月はお2人の新作アルバムを紹介しながら、それぞれの活動をあらためて辿ってみようという1カ月。今週と来週のゲストは高橋研さん。今日は8月4日に出た新作アルバム『Free Bird』のご紹介です。こんばんは。

高橋研:こんばんは。高橋です。

田家:よろしくお願いします。2017年のアルバム『BIG END』から6年振り『Free Bird』。いつ頃から作っていたんですか?


『Free Bird』

高橋:なんとなく2年前ぐらいからぼんやりとやり始めてという感じですね。宅録なのでいつでもできるし、いつでも終われるといういいのか悪いのか分からない環境だったので、なんとなくダラダラとやっていました。

田家:「SINGER&SONG WRITER」は前作の『BIG END』の中の曲ですけど、これを書いた時のことは覚えてます?

高橋:僕、田家さんと同じで、作曲家とかプロデューサーとか肩書きをいっぱいいただいたりしているんですけど(笑)、あらためて自分がこうありたいなと一番思っているのは、シンガー・ソングライターというスタイルなので、それをテーマにした曲を作りたいなという意図で書いた曲です。

田家:コーラスに小山さんが参加している。やってくれよということだったんですか?

高橋:そうですね。当時よく2人でライブもやっていたので、やってもらったんです。

田家:デビューが1979年なわけで、来年は45周年ということになりますね。

高橋:あーそうですか! あら!

田家:シンガー・ソングライターという意識はどのへんからお持ちだったんですか?

高橋:デビューの時はシンガー・ソングライターだったんですけど、ビジネス的に上手くいかないみたいなことがあって、作曲家、プロデューサーみたいな形の活動が長くなってしまったので、常にそういう気持ちは持ちながらやっていました。けれどもあらためて再確認を自分でしたという感じですね。

田家:再確認をした後のアルバム新作『Free Bird』のご紹介。アルバムの2曲目です。「ミルキーウェイ鉄道」。

Rolling Stone Japan 編集部

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