ヤングブラッドが語る、日本での特別な体験、愛とユニティを広げるパンク・ロック

オリーとの絆

ー出身はドンカスターですよね? ブリング・ミー・ザ・ホライズンのオリー(オリヴァー・サイクス)の出身はシェフィールドだから、ほぼ同じ地元になりますか?

ヤングブラッド:そうそう。20分しか離れてないところで2人は育ったんだ。初めてオリーに会った時、ピピッと来たんだよ。同じ地元だし、同じような経験をしてきたし、同じような嫌なことを乗り越えてきたからね。だからすぐにウマが合って、仲良くなれたんだ。さっき話した、もうすぐ出る共演曲だけど、ブリング・ミー・ザ・ホライズンがアルバム作りで忙しい中、僕からオリーに曲を送ったんだ。「これに乗っかる? 僕と一緒に曲を作る?」って聞いたら、「今とても忙しいから、普通だったら断るところだけど、この曲はすごく気に入ってるし、一緒にやりたい」って答えてくれたんだ。うれしかったね。オリーはこの世界のパイオニアだし、僕は今再びロックのシーンが大きくなってきてるのを目にしてる。僕はその一部でいれることにすごく感謝してるんだ。

ーオリーは常にロックを今の時代の音楽として、モダンで最先端なものとして進化させていますよね。2人のアプローチは違うけれど、根底にある考え方には共通するものがあると思いますが。

ヤングブラッド:100%その通りだよ。オリーはハードコア、メタルが好きだけど、僕はパンクが好きで、セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュ、ザ・ダムドがルーツにある。そういう違いはあるんだけど、僕たち2人が目指してるところは同じだと思うんだ。僕自身、エレクトロニック・ミュージック、ドラムンベースも好きだし、プロディジーも大好きだ。大切なのは何を感じるのかじゃないかな。僕はクレイジーなエネルギーが大好きだから、めちゃくちゃクレイジーにやりたいんだ。

ーヤングブラッドのエネルギーの源は何ですか?

ヤングブラッド:ドクターペッパーだよ!(笑)

ー(笑)今、ロックのシーンが再び大きくなってきていると話しましたが、自身では今のロック・シーンをどう見ていますか?

ヤングブラッド:若い子たちがロックに何かを感じてるんだと思うよ。TikTok、InstagramといったSNSで、ロック・ミュージックを新たに知った子が多いんだ。例えば、デフトーンズなんて、彼らの歴史の中で今が一番ビッグな存在になってる。新世代のキッズがネット上で新たに知って、共感を覚えたからなんだ。今の時代、ネットで過去のディスコグラフィをチェックするのなんて、10分もかからない。今はそういうムーブメントの波が起こってるところなんだ。

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