NOAが語る第二章のはじまり、もどかしさや駆け引きを描いた新曲

NOA

9月に行われた初のアリーナ公演、有明アリーナ2デイズで初披露された新曲「between」が配信リリースされた。アコギのイントロから始まる軽やかな2ステップの楽曲で、そこはかとない艶やかな大人っぽさがNOAの新機軸を感じさせる。初のアリーナ公演を「デビューを目指していた頃からファーストアルバム『NO.A』までの第一章の締め括り」と語るNOA。「君」に踏み込んでしまうことを恐れながらも、官能的なムードを漂わせる曖昧な関係性を抱き、ヴィヴィッドにNOAの第二章を掲げた「between」のこと、敬愛するアメリカのエレクトロ・ポップ・デュオjoanとのコラボ曲「superglue feat. NOA」のこと、今後のヴィジョン等、様々なことを聞いた。

関連記事:NOAが語る、多様なバックグラウンドから生まれるNOA-POPの秘密

―初のアリーナ公演で披露された新曲「between」が配信リリースされましたが、ライブで披露した際にどんな手ごたえを感じましたか?

NOA:アリーナ公演で絶対に新曲を披露したいという気持ちがあって、「どんな新しい面を見せられるんだろう?」ということを考えながら制作していきました。それで、「これまでにない大人っぽい面を見せたいな」と思って完成した曲です。実際に披露して、ファンの皆さんが僕の新しい一面を見たようなリアクションをくださったのがすごく嬉しかったです。これまで僕が男だけの4人のダンサーと一緒に踊る曲は「Don't Waste My Time」という曲しかなかったんですが、もう1曲男5人で踊れるラブソングがほしくて、「だったらかっこよくて大人っぽい印象を与えられる曲を作りたい」と思ったこともきっかけのひとつでした。

―作曲はSUNNY BOYさん、作詞はSUNNY BOYさん・常楽寺澪さんとの共作です。どういう流れで制作していったんですか?

NOA:2019年頃に僕が作ったトラックをベースにSUNNYさんとブラッシュアップしました。「大人っぽい曲にしたい」というビジョンを常楽寺さんと共有して、結構スムーズに進みました。歌詞を書く前に「between」というタイトルにすることは決まっていたのでイメージが掴みやすかったところもあります。



―アコギのイントロからツーステップに移行する展開ですが、デモの段階からそういうアレンジだったんですか?

NOA:デモの段階ではギターではなくシンセでした。最近自分がギターサウンドにハマっているのと、有明アリーナが9月の公演だったので、その時の季節感にギターの方がハマるかなと思ってアコギにしました。最近、keshiとかbixbyのギターがメインなんですけど、R&Bテイストがあってセクシーさを感じる曲をよく聴いてるんですよね。

―ギターサウンドといえば、8月にリリースしたjoanとのコラボ曲「superglue feat. NOA」もミドルテンポのバンドサウンドでした。

NOA:確かに。そう思うと、joanの最新アルバム『superglue』に入ってる「falling in love」という曲はすごくセクシーな雰囲気のギターサウンドで「かっこいいな」と感じていたので、あの曲からのインスピレーションもありますね。



―SUNNY BOYさんとは何度も共作していますが、どんな相性の良さを感じていますか?

NOA:SUNNYさんと作業するときは、基本僕がある程度トラックを作って、それを一緒にブラッシュアップしていただく流れですね。僕が表現したいことをSUNNYさんが200%にしてくださる。毎回勉強させてもらっていますし、ごはんも良くご一緒させていただいていて、「こういう曲作ってみたいですね」っていう音楽の話から全く関係ない話もざっくばらんにしています。やっぱりそうやって楽しく制作するのが大事だと思うんですよね。

―では、共作する度にリレーションシップが高まっているような感覚もありますか?

NOA:本当にそうだと思います。SUNNYさんは僕のことをよく知ってくださっていて、「こうしたらNOAくんっぽさが出るかもしれないよ」とアドバイスをくださったり、逆に僕がこれまでやっていないようなメロディや歌い方も提案してくださいます。それによって、毎回知らなかった自分と出会えるのもすごく楽しいです。

Rolling Stone Japan 編集部

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