NOAが語る、多様なバックグラウンドから生まれるNOA-POPの秘密、10年来の親友、ファンの存在

NOA(Photo by Kentaro Kambe)

TVドラマ『君の花になる』から生まれたボーイズグループ「8LOOM(ブルーム)」のメンバーの一人として活躍。劇中での演技も注目を集めたアーティスト、NOAが1stアルバム『NO.A』(ナンバーエー)を完成させた。

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2000年3月13日に東京生まれ。12歳の時に韓国の美容院でスカウトされ、韓国大手事務所・YGエンターテインメント日本人初の練習生として韓国で生活し、2018年に帰国。2021年にユニバーサル ミュージックからメジャーデビュー。 作曲、作詞、ダンスの振付まで手掛けるトリリンガル(日本語・英語・韓国語)ソロアーティストだ。

2020年にリリースした「TAXI feat. tofubeats」ではタイのSpotifyバイラル・チャート1位を獲得するなど、将来的にはワールドワイドに活躍するポテンシャルを秘めている。新曲9曲が収録された本作は、英語のリリックを自然に聴かせるフロウ重視の曲もあれば、日本語の言葉が刺さってくるJ-POP的な曲もある。今回、NOAが目指す理想の音楽像、アーティスト像をインタビューで聞いた。



—『NO.A』を聴いて、グッドミュージックが凝縮されたアルバムだなと思いました。既発曲ももちろんですが、新曲も多く収録されていますし、かなり時間をかけて制作されたのかなと思ったんですが、いかがでしょう?

NOA:1stアルバムということで、最初はとにかく悩みました。僕が一人の音楽ファンとして、既発曲より新曲が多いアルバムだったらうれしいなって思いがあったのと、過去の自分があったから今これができるってことを伝えたかったので、新曲を増やしたんです。過去の自分も今の自分もわかるように、いいコンビネーションができたんじゃないかなと思います。

—新曲はストックしていたものなのか、アルバムに向けて新たに書き下ろしたものなのか、どちらでしょうか?

NOA:どっちもですね。アルバムのために新たに書いた曲もあれば、新たに書こうと思ったトラックの上に、1年前に書いたメロディを持ってきたものもあったり、いろんなケースがあります。

—逆にトラックは1年前のものだけど、最近メロをつけたり。

NOA:はい。自分はフル尺で曲を書くのが苦手で、いつも1番のサビとかで作業が終わってしまうので、フル尺はプロデューサーの方と作ったりするんです。なので、そういったパターンの曲のストックはいっぱいあります。

—NOAさんの世代だと、アルバムではなくてプレイリストで曲を聴くことが当たり前のスタイルの一つとしてあると思うんですけど、そのなかで今、あえてアルバムで出したのはなぜですか?

NOA:デビューしてからの2年間、配信オンリーだったんです。自分がアーティストだからってこともあるかもしれないですけど、今の時代でも手に取れるCDの貴重さは感じていて、それを自分のものにして出したいという気持ちは、デビュー当初からありました。これまでリリースしたシングル曲でみんながプレイリストを作ってくれて、実際それもアルバムみたいな形にはなっているんですけど、トラックリストを通して伝わる世界観がアルバムの特別なところだなと思うので。

—確かにこのアルバムを通して聴くと、フルセットのライブのような緩急があるなと感じました。曲順を決めるのも大変だったんじゃないですか?

NOA:めちゃくちゃ大変でしたね。仮で5、6個トラックリストを作ったんですけど、作ってみてこんなに難しいものなんだってあらためて思いました。試行錯誤した結果、朝から聴けるようなアルバムにしたいなと思って、朝、昼、夕方、夜に聞くイメージで分けました。朝っぽいなって思った曲が夕方にもフィットすることを発見できたりして、楽しかったです。



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