オジー・オズボーンが語る、ブラック・サバスのラストツアーと、カントリー界に進出しない理由

─今年、ヒトラーが小陰茎症を患っていた可能性があるというニュースがありましたよね。

彼が、何だったって?

─小陰茎症。

えっ、そのニュースは読んでない。俺はずっと、彼がゲイだったと思ってた。あの頃はゲイであるということは犯罪だったんだ。彼が(休暇で)ベルヒテスガーデンに行くと、ブランケットに染みがないか掃除人がチェックしてたんだって。でも一度もなかったらしい。エヴァ・ブラウンとセックスしてなかったんだろうね。

─それは面白いですね。でも約70年経って、私たちが話していることなんですよね。

誰も彼のアソコがデカかったなんて言わないさ。「なんで彼を殺したのか?」とは聞くだろうけど(笑)。

─バンド結成から48年後の今、ブラック・サバスのさよならツアー中ということですが、感慨深いですか?

感慨深いってことは全然ない。ラストツアーだってことは悲しいけど、今までで一番楽しいね。

─ザ・フーなど、さよならツアーのたった数年後に再結成したバンドもいますよね。ブラック・サバスの今回のツアーは、本当にバンドの終わりなのでしょうか?

間違いなくバーミンガムで終わりになる。俺たちは5年後に、「みんなのリクエストに応えるために・・・」とか言って再結成したりしない。ブラック・サバスは浮き沈みしてきたし、何度もツアーをやってきた。良い時に終わるのがいいよね。

─サバスの昔を回想する時、どのようなことが頭に浮かんできますか?

そうだね。俺たちは若くて、バンドを結成して、成功して、そしてマネージャーが金を持って逃げた。俺たちは会計士になるために、音楽を始めたわけじゃないけど、そうであるべきだった。最初の10年間で、俺たちは教訓を学んだわけ。10年が経とうとした頃、俺はマジで狂ってた。俺たちはマネージャーと争い始めてね。そしてその次は弁護士と争って。最終的にはメンバー同士で争ってた。俺はバンドから抜けきゃいけなくなったんだ。

─メンバーから追い出されて、ソロ活動を始めたのですよね。

トニーが、俺がバンドに熱中していないって言ったのは正しかったんだ。誰かと一緒に曲を書くと、それが達成感じゃなくて最悪な重荷になるんだ。俺たちの印税のほとんどが、裁判費の支払いにあてられたからね。


Translation by Miori Aien

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