オジー・オズボーンが語る、ブラック・サバスのラストツアーと、カントリー界に進出しない理由

─ブラック・サバスの最後のライヴは、2月のバーミンガム公演ということですが、悲しい気持ちになることは? 永遠に終わりなのですよ。

ないかな。今、俺は最高の時間を過ごしてる。ラストライヴの時には別の気持ちになってるかもしれないけど。(ブラック・サバスのオリジナル・ドラマーの)ビル(・ワード)と一緒にやれないってことが悲しい。

─彼が、再結成のためのオファーの契約が公正でなかったと主張した後、対立してましたよね。ラスト公演を一緒にやろうと誘う予定は?

どうだろう。ビルに連絡を取るたびに、何かにつけて怒鳴られるんだ。何かしら上手くいけばいいよね。(ブラック・サバスのツアー・ドラマーの)トミー(・クルフェトス)は、良い仕事をやってくれてる。

今年1日限りで、かつて若手バンドの登竜門だったOzzfestを復活させますよね。好きな新しいアーティストは?

今ブラック・サバスの前座を務めてる、ライヴァル・サンズ(Rival Sons)。ある授賞式で見た時に、俺は「シャロン、彼らをツアーに連れて行かないと」って言ったんだ。70年代に勢いがあったバンドを思い出させてくれる。かなりビッグなバンドになると思うよ。

─今年のOzzfestのステージ名は、レミーにちなんだものになっていますよね。彼をそうやって追悼しようと思った理由は?

レミーは俺たちの大切な友達だったんだ。世間は彼のことを、ただのスモーカーでスロット・マシンをやる酒飲みだって思ってるけど、レミーはそれだけじゃない。かなり賢い男だった。彼は偉大なロックスターになることに無我夢中だったし、実際、偉大なロックスターだった。名前をステージ名にするほど価値のある男なんだ。彼は、俺たちがやっている音楽の創設者の一人で、素晴らしい男だった。27枚もアルバムを作ったんだぜ。ありえないよな。

─スティーヴン・タイラーをはじめ、多くのロックシンガーが、カントリー・アルバムを作り始めましたが、あなたは・・・

(質問を遮って)俺はやらないから。個人的に、自分が一番知っていることにこだわるべきだと思ってる。 スティーヴンがそれを楽しんでるなら文句は言わない。でも、俺がやるっていうのは馬鹿げてる。カントリーは悪くないけど、カウボーイハットをかぶった"プリンス・オブ・ダークネス"? 俺はロックンローラーであって、カントリー界のくそ田舎っぺじゃない。

─90年の始めに、一度引退しようとしましたよね。引退しなかった理由は?

あの時はまだ外で遊んで、身体を痛めつけてた。でも、その時からかなりまともになったんだ。もう酒は飲まないし、ドラッグもやらない。67歳でもまだ楽しんでるんだ。

─サバスのツアー後の予定は?

ソロ活動を続けるよ。正直、あまり考えてないけど。

─シャロンが最近、「75歳のオジーに、『クレイジー・トレイン』を歌っていてほしいとは思わない」と言ってましたが、引退したいですか?

ソロ活動を続けるよ。大規模なツアーをもっとやりたいかは分からないけど、まだあれこれやっていくつもり。『クレイジー・トレイン』を75歳で歌うかってのは、どうだろうね。

Translation by Miori Aien

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