YouTube、Spotifyに対抗する定額音楽配信サービス「YouTube Music」を来週より始動

YouTube Musicの重役たちは、この新サービスが音楽配信に多様性をもたらすことで音楽ファンのメリットとなる一方で、これまでYouTubeのコア・ビジネスであった無料動画サービスで生じた著作権侵害や低額支払いの問題を嘆いてきたレコード会社とアーティストたちが、YouTubeからの善意の表れと受けとめてくれることを願っている。そして、無広告の音楽再生とオフライン・ストリーミングのメリットを強調して、無料ユーザーをプレミアム・ユーザーにする努力を行っていくと、コーエンとファウラーは述べた。(3月の時点で、コーエンは似たようなプラットフォームのユーザーに「ストレスを与えて誘惑する」戦略だと言っていた。)

「消費者に複数の選択肢があるのは良いことだ。我々の広告ビジネスは本当にこれ以上ないくらい強力だし、今後は非常にパワフルな定額配信サービスを構築していく。そのためにも、レコード業界の意見をしっかりと把握したかった。飛行機で例えるなら、彼らが片方のエンジンで、私たちがもう一方のエンジンになることをレコード業界は期待している」と、コーエンが述べた。

この新サービスの開始と同時に、現行のYouTube Red(同社の定額動画配信サービス)が、新ユーザーに向けて月額11.99ドル(約1,300円)で使用できるYouTube Premiumに生まれ変わり、YouTube Musicが拡張機能として含まれることになる。YouTube Musicは、2018年5月22日、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、メキシコでスタートする。これ以外の国でのサービスは追って告知される予定だ。

Translated by Miki Nakayama

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