だが、上位2名に続いてランクインしたのは、27歳のクリスチャン・シンガーのローレン・デイグルの『Look Up Child』。ドレイクやアリアナ・グランデ、マック・ミラー、パット・マローン、トラヴィス・スコット、ニッキー・ミナージュといった面々を押さえて、予想外の第3位。11万5000ユニット、従来のアルバムセールスでいえば10万3000枚のセールスを記録した。もっとも、前述のアーティストらのアルバムは発売から数週間経っており、デイグルのアルバムが初登場というのもある。だが、『Look Up Child』発売週のセールスのすごさは、過去のトップアーティストらに匹敵するものがある。たとえば、アーケイド・ファイアは昨年『エヴリシング・ナウ』のリリース週に10万枚のセールスを記録し、アルバムチャートNo.1に輝いたし、カミラ・カベロの『カミラ』も11万ユニットのセールスで初登場1位にチャートインしている。
『Look Up Child』は、2018年のクリスチャン・ミュージックで最多セールスを記録したアルバムとなった。そればかりか、過去9年間のクリスチャン・ミュージックでも最多記録、さらにクリスチャンミュージックの女性アーティストとしては20年ぶりの大快挙となった。この背景には、コンサート&アルバム、グッズ&アルバムの抱き合わせ販売によるところが大きいが、とはいえニールセンのデータによれば、従来の小売セールスも絶好調。Daigleの2015年のデビューアルバムも100万枚を突破した。今週ニューアルバムが初登場で上位にランクインしたのを受け、本人も「喜びで胸がいっぱい」と、ローリングストーン誌とのインタビューで語った。幅広い層のオーディエンスに自分の音楽を聴いてもらうのが夢だったという彼女は「音楽がもっとジャンルを超えて、相互作用を生み出していってほしい」と語る。「人々が『Look Up Child』に共鳴してくれて、本当に感激だわ」