フジロック現地レポ ハイエイタス・カイヨーテが織りなす圧巻のプレイに歓喜

ハイエイタス・カイヨーテは28日(日)、フジロック3日目のGREEN STAGEに出演した。(Photo by Kazushi Toyota)



病み上がりとは思えぬネイの生き生きとしたパフォーマンス

続いても新曲で、バッハのフーガを彷彿とさせる旋律をハイトーンで弾くポールに、予測不能なフィルを絡めながら変拍子で絡んでいくペリン。ネイはジャクソンの白いVギターを抱え、サイモンのシンセとともに「ここぞ」というタイミングでカウンターフレーズを散りばめる。そんなプログレッシヴなアンサンブルに身を任せていると、やがてエレピによる馴染みのフレーズが。力強いソウルフルなメロディと美しいコード進行、そしてグルーヴィーなリズムで人気の高い名曲「Molasses」(『Choose Your Weapon』)に、会場からは大きな歓声が湧き上がった。


Photo by Kazushi Toyota


Photo by Kazushi Toyota


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間髪入れず、ヘヴィ・ファンク・チューン「Swamp Thing」(『Choose Your Weapon』)へ。つんのめるようなビートとうねるディストーション・ベース、鋼のようなエレピが組んず解れつのサウンドスケープを構築し、その上でネイがパワフルに上げる。さらに「By Fire」では、抑揚たっぷりの超絶スキャットを披露するなど、病み上がりとは思えぬ彼女の生き生きとしたパフォーマンスに、会場のヴォルテージも上がる一方だ。

以降も「Building a Ladder」(『Choose Your Weapon』)など既存曲に新曲を織り交ぜながら、チルな演奏を展開。それにしても、メンバー全員が全く異なるタイム感で演奏するという、一歩踏み外せばあっという間に破綻してしまいそうなほどギリギリのバランスで成り立つポリリズムを、涼しい顔をしていとも簡単にプレイしている4人の姿は「圧巻」の一言だった。そして何より、ネイの元気な姿を確認できたことに心から安堵。途中で取り出し、仰いでいた扇子に「必勝」の文字が書かれていたのも印象的だった。


Photo by Kazushi Toyota

「Thank you very much Fuji Rock, ありがとうございます!」

フジロック最終日の穏やかな昼下がりに、まさにうってつけのハイエイタス・カイヨーテ。彼らの音楽を、再びこの地で聴ける日を願う。



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