ZIGGY結成35周年の現在とその先へ、復帰後最大規模の全国ツアー始動

オープニングからは比較的新しい楽曲が続いたが、観客との一体感は35周年を迎えたZIGGYの前では言うまでもない確かなものがそこにはある。会場の年齢層こそ高めではあったが、会場の熱気はそんなことを全く感じさせず、むしろそれが衰えることなく最後の2回目のアンコールまで盛り上がりが増していったことに筆者は驚いた。

ライブ全体を通してみると、新旧入り混じった選曲であった。軽やかに駆け抜けていくような楽曲からとことんヘヴィな曲までジャンルも幅広く、そしてそれをZIGGYというバンドとしてまとめあげる力はやはり圧巻だ。シンプルなカッコよさの中で魅せる飽きさせない姿勢が、ファンとしてついていこうと思わせるような魅力になっているのではないだろうか。

ツアー初日でアナウンスのあった通り、ZIGGYは1987年に発売したメジャーデビューアルバム『ZIGGY 〜IN WITH THE TIMES〜』のリテイク版のFC盤とライブ会場盤を11月1日、通常盤を2020年1月8日に発売する。今回のライブでも「EASTSIDE WESTSIDE」や「I WANT YOUR LOVE」など本アルバムからヘヴィに進化を遂げた曲達が披露された。森重がMCで「何をこのバンドがやりたいのか、それが35年の月日を経てこんな形になったことに僕はある種の感動を覚えています」と語ったように、歴史を背負って新しくなった楽曲だからこそ深みの出たカッコ良さを観客も体感したのではないだろうか。そうして楽曲が進化していくように、セットリストも変化をしながらツアーを続けていくようだ。常にさらなる満足を求めて進んでいくそんなZIGGYの姿勢がここにも表れている。



ライブは後半も、ニューシングル『I STAY FREE FOREVER』からZIGGYの中でもかなりメタル色の強いintroから幕を開ける「NEGATIVE SPIRAL」が披露されたり、「WHISKY, R&R AND WOMEN」では、カトウが「WHISKY!」と呼びかけると観客が「R&R AND WOMEN!」と返すコールアンドレスポンスが行われたりと休むことを知らずに突き進んでいった。それでもまだまだ足りないと、2度行われたアンコールの最後は「I can’t stop rollin’」と歌う「TEENAGE LUST」で締められる。このライブは終了してもZIGGYはまだまだ“転がり続ける”のだ。

本ツアーは年内まで全国を回る予定なので、是非足を運んでライブの詳細はその目で確かめてみて欲しい。



<ツアー情報>

ZIGGY TOUR2019 ROCK SHOW season3 「GET THE FxxK OUT!!」

2019年10月11日(金)新横浜NEW SIDE BEACH!!
2019年10月14日(月・祝)東京 Zepp DiverCity Tokyo
2019年10月18日(金)大阪BIG CAT
2019年10月20日(日)名古屋SPADE BOX
2019年10月26日(土)徳島club GRINDHOUSE
2019年10月27日(日)松山サロンキティ
2019年11月1日(金)札幌PENNY LANE24
2019年11月3日(日)帯広MEGA STONE
2019年11月5日(火)釧路NAVANA STUDIO
2019年11月7日(木)秋田LIVESPOT2000
2019年11月9日(土)仙台CLUB JUNK BOX
2019年11月10日(日)郡山CLUB#9
2019年11月16日(土)宮崎SR BOX
2019年11月17日(日)鹿児島SR HALL
2019年11月21日(木)神戸VARIT.
2019年11月23日(土)岡崎CAM HALL
2019年11月24日(日)岐阜CLUB ROOTS
2019年11月28日(木)金沢GOLD CREEK
2019年11月30日(土)新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
2019年12月1日(日)長野CLUB JUNK BOX
2019年12月6日(金)広島セカンド・クラッチ
2019年12月8日(日)米子AZTiC laughs
2019年12月13日(金)名古屋ボトムライン
※全席指定 ※3歳以上チケット必要
2019年12月15日(日)博多DRUM Be-1
2019年12月26日(木)東京 中野サンプラザホール
※全席指定 ※3歳以上チケット必要
2019年12月27日(金)なんばHatch
※全席指定 ※3歳以上チケット必要

チケット一般:6000円(税込)
※会場により入場時別途ドリンク代必要
※全席指定公演以外は未就学児入場不可

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