オバマ前大統領、バイデン氏支持を表明「コロナ危機は、政府の重要性を教えてくれた」

オバマ前大統領とバイデン前副大統領

「ジョー(・バイデン)は、私たちが経験したなかで、もっとも暗い時期のひとつを舵取りし、長い回復期を通じて私たちを癒すことができる資質と経験を備えている」と、オバマ前大統領が支持を表明した。

バラク・オバマ前大統領がようやく民主候補の指名を確実にしたジョー・バイデン氏への支持を表明した。米現地時間4月14日に投稿された動画のなかでオバマ氏は「いま大統領に求められるすべての資質を備えている」と自身の大統領期間中に副大統領を努めたバイデン氏について語った。

「ジョー(・バイデン)は、自らの人生を通じて忍耐を、ノックダウンされた後にどうやって再び起き上がるかを学んだ人物だ」とオバマ氏は続ける。「あらゆる困難な状況下でも、ジョーは両親から受け継いだ価値観と道徳心を一度たりとも忘れたことはなかった。その価値観と道徳心こそがいまのジョーを作り上げたんだ。神、アメリカ、私たちに対する強い信頼は、彼のこうした信念に支えられている。私がジョーをもっとも必要とした時、彼は鋼のような信念によって最高のパートナーとなってくれた」。

バイデン氏は、オバマ氏の支持表明に対してTwitterで次のように返信した。「バラク(・オバマ)、あなたの言葉は、ジル(バイデン氏の妻で元セカンドレディ)と私にとってかけがえのないものだ。私たちは、あなたとともに手がけた進歩を礎として未来を築き上げて行く。いま、あなたが隣にいてくれたらどれだけ心強いことか」。

第44代大統領のオバマ氏は、大統領期間中にバイデン氏と取り組んだ職務に触れた。なかでも、2008年の大不況後に成立したアメリカ復興・再投資法、豚インフルエンザ(H1N1)やエボラ出血熱のアウトブレイクなど、現在の新型コロナウイルス感染拡大下で再び重要性を帯びている課題を強調した。トランプ大統領を名指しするようなことはなかったにせよ、大統領に向けて明らかにジャブを突いている場面もいくつかあった。

「ジョーは、私たちが経験したなかでももっとも暗い時期のひとつを舵取りし、長い回復期を通じて私たちを癒すことができる資質と経験を備えている」とオバマ氏は言った。「そしてジョーなら、専門家、科学者、軍関係者など、政府の運営方法を心得ているだけでなく、きちんとした仕事をすることにこだわり、仲間たちと協力する術を理解し、何よりもまずアメリカ国民の利益をつねに最優先できる優れた人材を集めると確信している」。

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オバマ氏の支持表明は意外とは言えない一方、同氏は民主候補の指名争い中は終始沈黙を貫いていた。オバマ氏はバイデン氏のライバル候補たちにも賛辞を送り、とりわけバーニー・サンダース上院議員を「伝統にとらわれないアメリカ人」と称えた(民主党候補指名争いから撤退したサンダース上院議員は、13日にバイデン氏への支持を表明している)。さらにオバマ氏は、次のように結束の重要性を説いた。「サンダース上院議員が掲げたアイデアと人々——とりわけ若い人々——に与えたエネルギーと熱意は、アメリカをプロセスと希望という方向に導く上で必要不可欠である」。

動画の終盤でオバマ氏は2020年の大統領選挙の重要性を強調し、ライバル党の巨額の金融資産と「真実に少しも興味を示さない」プロパガンダネットワークに言及した。さらにオバマ氏は次のように続けた。「パンデミックには、あらゆる雑音をはねのけて、私たちにもっとも大切なものは何かを思い出させてくれる一種の力がある。今回の危機は、政府の重要性をふたたび教えてくれた。政府の質、事実と科学、法の支配が大切だということに気づかせてくれたんだ。確かな情報に通じた誠実なリーダー、人々を引き離すのではなく、つなぐリーダーがいかに重要であるかを」。

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Translated by Shoko Natori

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