メタリカのラーズが語る、コロナ時代の過ごし方「レイジの音楽はいつだって裏切らない」

メタリカのラーズ・ウルリッヒ(Photo by Greg Chow/Shutterstock)


―テレビは観ていますか?

ラーズ:ほとんどテレビは観ないが、ジミー・キンメルは定期的に観るようになった。彼は今一番のトーク番組ホストだよ。毎晩録画して一日に2〜3回分をまとめて観ているね。今の俺には24時間放送のニュース局は耐えられないよ。観るだけで気が滅入ってしまう。だから観るのはキンメルだけだね。現在の世界の温度を最も的確に表しているのが彼の論調だ。発言内容も良いし、謙虚さと誠実さもありながら面白さもあるし、観察眼も鋭い。今の時世に最適な強さを感じるんだ。

―それ以外に家族でどんなことをしていますか?

ラーズ:毎日つながりを持つようにしているし、興味深い活動をしている人を調べてみたり、慈善団体を通して行動を起こしたりという、この状況に変化を与える方法を話し合ったりしている。日々この状況に貢献していると少しでも思えるように、何をしたらいいかも話し合っているよ。大事なのは貢献度の高さではなくて、自分にできることで貢献しているという事実だと思う。だから、貢献しないこと以外は称賛されるべきだね。俺たち家族もしっかり貢献するように意識しているんだ。

―ウルリッヒ家で今一番かかっている音楽は何ですか?

ラーズ:レディオヘッドがかなりの確率で流れている。レディオヘッドが始めたことってメタリカがやっていることと少し似ている。つまり、レディオヘッドもコンサートの配信をしているんだよ。うちは家族全員がレディオヘッド・ファンなのさ。

※編注:メタリカは3月後半より「#MetallicaMondays」と題し、毎週月曜日(日本時間火曜日午前9時)に過去のライブ映像をYouTubeでフル配信している。




―個人的に夢中になっている音楽は何ですか?

ラーズ:そうだな、フィオナ・アップル(『Fetch the Bolt Cutters』)がとにかくスゴイ。少し前にこのアルバムが出たんだけど、リリース日に3〜4時間ノンストップで聞いてしまったし、聞きながら歌詞も読んだ。正直なところ、この作品は型破りで、その奇異さと素晴らしさにマジで面食らったよ。大抵、2〜3年ごとにそれまでとはまったく違うサウンドのレコードが出てくるし、2年前のアークティック・モンキーズ(『Tranquility Base Hotel & Casino』)もそれと同じような効果が若干あった。つまり、聞いた音が予想とまったく違っていて、それを聞いたあとで「うわぁ、今でもユニークで、新鮮で、予想外の音楽を作ることができるぞ!」と思う音楽だ。フィオナ・アップルの新作は確実にそう思わせてくれる作品さ。あと、エド・オブライエンのアルバムも大好きだね。1週間前に彼がキンメルの番組でパフォーマンスしたんだけど、これを何度か繰り返してみているよ。


Translated by Miki Nakayama

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