PassCode南菜生が語る、アイドルとバンドの狭間で切り開いた独自性

自粛期間中の過ごし方

―なるほどね(笑)。ところで、この自粛期間はどういうふうに過ごしてますか。

もともと趣味と言えるようなものがなかったので、ギター弾いたり、料理したり、絵を描いたり、これまでは趣味にもならなかったようなことにちゃんと取り組んでます。もしかしたらPassCodeの活動にも活かせるかもしれないし。

―最近、ゲスト出演したラジオ番組では「ゴロゴロしてる」なんて話してましたけど、実はダンスの練習も相当やっていたんですよね。

そうですね(笑)。ライブがあるときは、セットリストを決めてからそれに合わせて練習したりするんですけど、ライブがないと当然セットリストもないから、やることが無限になってしまうんですよ。だからやってもやっても終わらなくて、踊りすぎて足の裏に水ぶくれができてしばらく踊れませんでした。

―以前は、ダンスしている姿をSNS等でそんなに見せたがらない印象があったんですけど、最近はそんなことないですよね。

うーん、見せたいかと言われると見せたくはないんですけど(笑)、踊ることに対して苦手意識がなくなったというか……。ダンスはもともと嫌いだったんですよ。けど、その感覚は今はないです。

―去年、YouTuberセゴリータ三世のチャンネルに出演したとき、実は「踊ってみた」動画にNGを出してましたよね。

ああ、「踊ってみた」になるとまた話が別って感じがするんですよね。自分がやりたい/やりたくないというよりも、PassCodeの見え方的に「○○してみた」っていうのは違うかなと思って。もっと違う形で見せるのはあるかもしれへんけど、全員揃ってダンスする姿を平面的に見せるかどうかは今の時点ではまだわからないです。

―単純にダンスを見せたいかどうかではなくて、もっと広い視点で見ていたんですね。

そうですね。それに、セゴリータさんのチャンネルに出演した当時はライブがまだ出来ていたから、ライブ会場に来てもらえたらダンスは見てもらえるしそれでいいと思ってたけど、こういう状況になって、どうやったらPassCodeの魅力をわかってもらえるんやろって考えたときに、ダンスもそのひとつになってくると思うので、あのときとは状況が違う分、また考え方も変わってくると思います。

―なるほど。今、世間の状況は混沌としてますけど、やちいさんのメンタル的には安定しているように見えます。実際のところはどうですか。

安定してるというか、安定させるしかないっていうのはありますね。私が焦ってメンバーとかスタッフに「どうしよう!?  どうしよう!?」って言うようになってしまうと全体の雰囲気が悪くなっちゃうと思うので、自分がどっしり構えてるほうがメンバーも落ち着いて今の状況に対処していけるのかなって。気持ち的には、来年は日本武道館でやりたいっていう想いがあるし、今年は本当に勝負の年やなっていう感覚があるのでけっこう焦っているんですけど、それをあまり出さないようにはしてます。

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