史上最高の「タイムトラベル映画」20選

12位『ギャラクシー・クエスト』(1999年)

陳腐な宇宙TVドラマのキャスト(ティム・アレン、シガニー・ウィーヴァー、アラン・リックマン)が、本物の宇宙大冒険に巻き込まれる『ギャラクシー・クエスト』は、タイムトラベル・ムービーというよりも、『スタートレック』パロディの傑作として記憶に残っているかもしれない。だが映画で重要な役割を果たすテクノロジーのひとつ、オメガ13は実はタイムマシンなのだ。ただし、あまり自由は利かず、たった13秒しか過去に戻ることができない。おそらく史上最短のタイムトラベルかもしれないが、世界を変えるには十分なことがのちに判明する。



11位『猿の惑星』(1968年)

史上もっとも有名なヒネリのきいた筋書の45年前の映画に「ネタバレ注意」の警告が必要な方は、自らタイムマシンを作って、映画が公開される前の時代に戻ったほうがよかろう(グレイズ・スポーツ年鑑を持参するのをお忘れなく)。それ以外はみな、自由の女神のシーンのすばらしさをご存じだろう。あの場面こそ、チャールトン・ヘストン主演のSF名作が実はタイムトラベル・ムービーであることをはっきり示している。チャールトン・ヘストン演じる宇宙飛行士は、銀河のはるか彼方を旅する代わりに、200年先の未来の地球に降り立ったのだ(本シリーズのタイムトラベルの要素は、続編でより色濃く描かれる。1971年の『新・猿の惑星』では、3匹の猿が未来から1973年にやってきて、大統領諮問委員会の前で証言する羽目になる)。




10位『バンデットQ』(1981年)

これでもかと趣向を凝らしたテリー・ギリアムの痛快タイムトラベルの主人公は、少年と6人の小人たち。宇宙地図を前に、片っ端からなんでもかんでもお宝を頂戴している。カメオ出演陣がまた最高だ。アガメムノン役のショーン・コネリー、滑稽なほどお高く留まったロビン・フッドを演じるジョン・クリーズ。イギリスが誇る名優ラルフ・リチャードソンは神を演じた。彼はあまりにも役にのめりこむあまり、「神はそんなことは言わない」とギリアム監督に言って、セリフの一部を拒んだ。


Translated by Akiko Kato

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