音楽素材のサブスクサービス「Loopcloud」が広げていく新たな音楽の可能性

ー例えば、サラリーマンの方がこういう音楽を作ってみたいと思った時に、こういう種類豊富な素材をちょっと組み合わせればすぐ曲にできちゃったりもするわけじゃないですか。平日の昼間はサラリーマンだけど、自分の時間でかっこいいトラックを作ってるんだみたいな。もっと音楽に介入してくる層が増えるきっかけになるツールなのかなと思いました。

全然できますね。ぜひ! って感じです。楽器を弾けなかったとしても、色々な素材の中で選ぶのもセンスだと思うんですよ。やっぱり自分の波信号に合うかどうかで選んでいるし、音楽ってきっとそういうことですよね。

ーバンドだとどうでしょう? Kihiroさんはご自身でもSupeやLOKAなどのバンドをやられていたわけですよね。バンドの作曲でもこういうサンプリングって使うものなんですか?



今でこそ使ってますけど、10代、20代前半の頃に欲しかったなって思いますね。当時の作曲の仕方はメンバー全員でスタジオに入って、誰かなんか弾け! ですからね(笑)。家で思いついたフレーズをスタジオに持って行ってこれどう? っていう作業だったんですけど、はっきり言えば効率悪いですよね。今だったら、サンプルやループを流して、セッションみたいな感じで合わせてひらめくスピードが早くなると思うんですよね。他のループを選んでいる間もお金が発生してないし。時短っていうのは作業の面でもそうなんですけど、ひらめきの部分も速くなっていく。今の時代ってリリースが速いじゃないですか。プロであるほど、そのスピードが求められると思うんです。発信者はどうしてもそのスピード感に追いつくように作業しなきゃいけないことを考えると、とても便利なツールだと思いますね。

ー多方面で作業の効率化とミュージシャンの可能性を推し広げられるんですね。

僕が聴きたい勝手なイメージで言うと、あいみょんとかも使ってほしいなって思いますよね。彼女のやっぱりフォーク風な昭和のメロディっぽい感じの良い部分が、例えばエレクトロサウンドになってしまうとか、聴いてみたいし、楽しみですよね。

ーあいみょんは全然イメージつかないですね(笑)。

イメージのつかないことをやれるのが面白いんですよね。僕がLoopcloud Japanとして掲げているテーマが"創造して想像を与える"っていうもので。Loopcloudを使って、その先を想像してほしいですね。

Rolling Stone Japan 編集部

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