性的人身売買でまたもや訴えられたマリリン・マンソン、虐待の数々が明らかに

マンソンの代理人は完全否定

マンソンはこの事件の直後にも彼女をベッドに押し倒して首を絞め、再び暴行を加えた。訴えによれば、彼女はその後ナイフで肩、腕の内側、肩と切りつけられ、血を流した。マンソンが彼女の身体に傷を残したというPeople誌とのインタビューの内容を強調した形だ。別の時には腿に「MM」とイニシャルを彫られたという。この傷跡はこの先も消えることはない。

また彼は知り合ってから度々彼女を噛み、噛み跡を残した。「虐待はエスカレートして、そのうちマンソンはスミスリーン氏を揺さぶり、彼女の口に自分の拳を押し込んで窒息させようとした」と訴状には書かれている。「さらに別の時には、マンソンはナチスのナイフをスミスリーン氏に投げつけた。ナイフはすんでのところで彼女の顔を逸れた。マンソンはスミスリーン氏に火傷を負わせたこともあった」。また何度も彼女を鞭で打ち、一度は彼女がベッドで寝ているときに15~20回も鞭打ったこともあった。彼はあざの写真をインターネットに投稿した。彼女いわく、こうした虐待は数カ月続いたという。

【画像を見る】逮捕歴もあるマリリン・マンソン

スミスリーンとはマンソンとの関係を2013年1月まで続け、アジアでのモデルの仕事の合間に彼のもとを訪れた。関係を続けたのは、マンソンの虐待が及ぼした「重度の精神的強制」のせいだと本人は言っている。もし別れたいと言えば、命を奪うと脅された。訴状によれば、彼は「もし俺と別れたら、お前を探し出して」「殺す」と言っていたそうだ。別の時には、顔色一つ変えずに「今すぐお前を殺すこともできるんだぞ」と言った。

「我々はスミスリーンさんの主張を断固否認します」 マンソンの代理人はローリングストーン誌に当てた声明でこう述べた。「彼女の主張には、どこからお答えしたらよいかわからないほど嘘ばかりです。2人の関係は、関係と呼べるならですが、2010年に1週間にも満たないものでした。それ以来、マンソンはスミスリーンさんには会っていません」

交際中マンソンはスミスリーンの猥褻な写真を撮ったが、それを彼女に渡そうとしなかった。訴えによれば、彼はこれらの写真を脅しの材料にしていた。「手元の写真があれば、『一瞬で(お前を)滅ぼしてやる』『(お前の)キャリアはおしまいだ』とスミスリーン氏に言った」そうだ。

ユダヤ系のスミスリーンは、旅先でナチス関連アイテムを土産に持ってくるようワーナーから言われたことで、精神的苦痛を負ったと主張している。彼女は彼の要望に応え、鉤十字の飾りがついた手裏剣やマスク、ナイフを持ち帰った。「マンソンはスミスリーン氏がユダヤ人であることを知っており、こうしたトラウマ的な行動を2人の間のジョークとして軽く扱っていた」と訴状には書かれている。「とはいえ、マンソンはスミスリーン氏にできるだけたくさんナチス・グッズを購入するよう要求した。ワーナー氏は怒ると、スミスリーン氏を『汚いユダヤ人』『ユダ公』と呼ぶことがあった」

「マンソンはスミスリーン氏の宗教的権利や、性的差別および性的ハラスメントから解放される権利を脅かした」と訴状はさらに続けている。

Translated by Akiko Kato

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