英アンドリュー王子による性的暴行の訴訟、王子側が陪審員裁判を要求

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イギリスの王室アンドリュー王子は2021年1月26日、ヴァージニア・ジュフリー氏による、王子から性的暴行を受けたとする内容の民事訴訟に対し、これは事実ではないと否定し、陪審員裁判を要求した。

つい先日、軍役職を母であるエリザベス女王に返却したばかりのヨーク公アンドリュー王子は、ジュフリー氏による民事訴訟を取り下げるよう要求していたが、ニューヨーク州裁判所により退けられた。その際アンドリュー王子の弁護士チームは、ジュフリー氏による王子とジェフリー・エプスタインの関係を主張する訴訟内容を1項目ずつ否定する旨の文章を発表していた。

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2022年1月26日に発表されたアンドリュー王子の弁護士チームによる返答では、アンドリュー王子は「あらゆる申し立てを否定する」一方で「申し立てを認めるにも否定するにも十分な情報を欠いている」と述べたようだ。ジュフリー氏の訴状では、彼女は、エプスタインの長年の友人であったアンドリュー王子と17歳の時に性行為を強要され、その際エプスタインとその恋人であったギレーヌ・マクスウェル被告らから脅迫を受けたという。

ジュフリーは2009年、50万ドルでエプスタインと和解しており、アンドリュー王子は、今回の訴訟は2009年当時の和解で決着がついていると主張していた。当時の合意内容は、エプスタインと彼に関わる個人、それに加え被告人となりうる可能性のあるあらゆる個人は今後ジュフリー氏による訴訟の対象とならないことを決めるものだった。またアンドリュー王子は、ジュフリー氏がアメリカの住民ではないのに、アメリカ国内で訴訟を起こすことに関しても異議を唱えていたが、訴状を受けた裁判所では、アンドリュー王子のこうした主張を退けた。

これを受けアンドリュー王子の弁護人であるアンドリュー・ブレトラー氏は文書に「これをもってアンドリュー王子は、訴状にあるすべての訴えに対し陪審員裁判の開催を要求します」と記した。

From:Prince Andrew Denies Sexual Assault Allegations, Demands Trial by Jury

Translated by Kazuhiro Ouchi

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