中島みゆきの救いと愛、ラスト・ツアーを瀬尾一三と語る

この世に二人だけ / 中島みゆき
ナイトキャップ・スペシャル / 中島みゆき
宙船(そらふね) / 中島みゆき

田家:こういう感じだな(笑)。「宙船(そらふね)」の最後は圧巻でしたねー。

瀬尾:僕が自分で自己満足してちゃダメなんですけど、かっこいいですね(笑)。

田家:メンバーはドラム・島村英二さん、ベース・富倉安生さん、キーボード・小林信吾さん、キーボード・十川知司さん、サックス・中村哲さん、マニピュレーター・飯塚啓介さん、ギター・古川望さん、コーラス・杉本和世さん、宮下文一さん、石田匠さん、相曽晴日さん。そしてお名前省略してしまいますが、ストリングスがチェロ2名、バイオリン4名の計6名。

瀬尾:もう大編成ですね。

田家:で、「宙船(そらふね)」は宮下さんがフィーチャーされておりました。掛け合いは迫力ありますね。

瀬尾:1人で歌うのには字余りになっちゃって、リズムの中で歌えないので苦肉の策ですね(笑)。

田家:演奏の中心になっていたのがキーボードの小林信吾さんです。今回のアルバム『中島みゆき 2020ラスト・ツアー「結果オーライ」』は初回版に特典映像がついておりまして、この特典映像がミュージシャンの人たちの表情を実に生き生きと捉えているなと思ったんですね。

瀬尾:それも偶然の賜物で、監督がリハから録りたいという。初めは本編があって、それの付録という形でメイキングを撮ろうと撮っていたものなんですよね。だからドキュメンタリータッチなんですけども、ファンの方は中島さんを見たいだろうけど、中島さんはあまりそういうの好きじゃないんですよ。「私を映さないで、みなさんを映して」とか言う人なので。監督はずっと中島さんばかり追っかけていたいんでしょうけど、途中でどこかに消えちゃうんです(笑)。

田家:今までそういうリハーサル映像が入ったりしているものも多いですけども、大体みゆきさんだけですもんね。

瀬尾:そうですね。今回は初めからドキュメント一本という形で撮っていたので、曲もステージを映しているのもあるんですけども、ワンコーラスしかなかったりする。奇跡的に最後の曲だけが全部撮っていて本当に助かったというか。ワンカメなので角度を変えるわけでもない、舞台の歌のシーンを見てると寄ってくれよとかって思う心の声は聴こえるんですけども、ワンカメなのでしょうがないんですよ(笑)。

田家:ミュージシャンとスタッフの和気あいあいとした雰囲気も楽しめる映像であります。その映像にはこの曲も何度か出てくるのでお聴きいただきます。

Rolling Stone Japan 編集部

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