ジェネレーティブ・アート(コンピューターによって生成されるアート)のNFTが数多く出てくる中、そこにAIによって生成される音楽を組み合わせるというNFTプロジェクトが登場した。【写真を見る】WVRPSのバーチャル・アーティストたちWarpSound(ウォープサウンド)が手がける「WVRPS(ウォープス)」というNFTは、NFT一つひとつに唯一無二のアートと音楽が付いているだけでなく、WVRPSのメイン・キャラクターとして、異なるジャンルを得意とする4人のバーチャル・アーティストがいて、NFTホルダーたちとともに新しい音楽作りを追求することまでできる。WarpSoundのファウンダーであるクリス・マクギャリーに話を聞いた。
◆仮想世界に向けたジェネレーティブ・ミュージックのコンテンツと体験ーWVRPSの根底にあるアイデア、ミッションは?クリス 最先端のディープラーニングとゲームエンジンのテクノロジーを使って、新しいバーチャル・アーティスト、ソーシャルな音楽体験、仮想世界向けの音楽のグループを作ることになるね。僕たちのチームは全員が音楽好きなんだ。WVRPSというのは、音楽に対する愛を他の人たちと共有するためのものだ。WVRPSのインタラクティブ・アーティストと音楽体験は、オーディエンスが新しい音楽体験を楽しみ、新しいやり方で追求するためにある。僕たちはメタバースネイティブ初の音楽ブランドになると思うよ。僕たちのコンテンツ、クリエイターたちはボーンデジタルなんだ。
ーNFTの世界に入ったきっかけは?クリス 僕たちのクリエイティブ・リーダー、ジェフ・ニコラスのおかげだね。昨年ジェフは、Bored Ape Yacht Club、Cool Catsをミントして、その他の画期的なプロジェクトのことを教えてくれた。僕の最初のNFT、Adam Bomb Squadをミントする手伝いもしてくれたんだ。あと、Palm NFT Studioのマット・メイソンもいるね。この二人から僕はNFTの話を聞いて、勉強させてもらった感じだ。
ーWVRPSはどういうアイデアでスタートさせたのですか?クリス 当初からアイデアとしてあったのは、今でこそメタバースと呼ばれている、仮想世界に向けてのジェネレーティブ・ミュージックのコンテンツと体験を作ることなんだ。2020年の終わりから2021年初めにかけて、僕たちはNFTのクリエイティブ・スペースとしての可能性、新たなコミュニティを作る可能性に注目することになった。それに、AI駆動のオーディオエンジンを使って、一つひとつの音を使って作曲、制作、マスタリングをした9999個のユニークな音楽を生成するという、全く新しいものをNFTスペースにもたらすことができるというのもわかっていた。実際、それは形になったしね。コゾモ・デ・メディチのような人が僕たちのことを、「第二のBored Ape Yacht Clubになれる」みたいに言ってくれたり、マイク・シノダ、Flosstradamus、Gramatik、スヌープ・ドッグのような尊敬するアーティストたちが僕たちをサポートしてくれたりした時は、正直飛ばされたね。それに、OpenSeaではずっとトップの音楽NFTの座につくこともできた。光栄なことだけど、同時に、音楽をどのように上手く進化させたらいいのか、責任も感じているよ。
ージェネレーティブ・アートとAI生成の音楽を結びつけるというアイデアは、どのように実現させたのですか?クリス コアとなるジェネレーティブ・ミュージックのテクノロジーを進化させて、4人のバーチャル・アーティスト(DJ Dragoon、GLiTCH、Nayomi、Gnar Heart)を作り、さらに9999人のバーチャル・アーティストそれぞれにユニークな音楽を与えるということをやっている。オーディオエンジンにあるインストゥルメンタル、エフェクトなどの音楽的な特性と、ビジュアルの特性のすべてをリンクさせることによって、それが実現可能になったんだ。僕たちの目標は、どのWVRPSにもそれぞれに特有でパーソナルな音楽を持たせることだったんだけど、それは実現できたと思うよ。
Dragoon
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