怒髪天、鶯谷ダンスホール新世紀公演で魅せた何度も立ち上がる姿勢

怒髪天(photo by 西槇太一)

怒髪天が、2022年10月20日に鶯谷ダンスホール新世紀にてワンマンライブ「ドハツの日」を開催した。本記事ではライブレポートを掲載する。

誰が言ったか知らないが、10月20日はドハツの日。ここ10年ほど怒髪天は毎回特別なワンマンライブを行なってきた。今年の会場は鶯谷ダンスホール新世紀。彼らにとっても初めての会場である。

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ステージに赤と金のドレープカーテン。天井には天の川のようなライト。壁の一面が鏡張りなので前日公演は音の反響が悪かったそうだが、この日はリハ時間を早めて音の鳴りを徹底改善したという。万全のコンディションまで持っていき、フロアの巨大ミラーボールを回すところからのスタートだ。


photo by 西槇太一

「よく来たぁ!」。開口一番増子直純が口にするセリフだが、景気のいいオープニング数曲が終わるまでに同じセリフが4回も出ていたのは、数日前に『新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン』が改定されたことも大きいだろう。条件付きとはいえ、声出しOK、コール&レスポンスも4割くらいOK。「酒燃料爆進曲」や「GREAT NUMBER」など、合いの手と身振り手振りがモノをいう曲の盛り上がりが凄まじい。4曲目、「ジャカジャーン!ブンブン!ドンドコ!イエー!」が終わる頃、フロアとステージの呼吸はもう完璧に仕上がっていた。

上原子友康のギター(ジャカジャーン!)と清水泰次のベース(ブンブン!)と坂詰克彦のドラム(ドンドコ!)、そして増子直純のボーカル(イエー!)で成り立つ演奏も、怒髪天の場合はほとんど仕上がっている。やっていることは同じである。ただ、曲の振り幅が異様に広いことと、毎回「こんないい曲、こんな変な曲があったか!」と膝を打つような曲が登場するところが、彼らのライブをマンネリ化させない秘訣となっている。

Rolling Stone Japan 編集部

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