ベルウッド・レコード、はっぴいえんど解散後からのニューミュージックの歴史を辿る



田家:この曲好きだったなと思って聴いておりました。

三浦:これは松本隆さんのプロデュースですよね。曲は慶一さんの弟さんの曲で、あがたさんは「赤色エレジー」のレコーディングをやっている時から鈴木さんはいい曲をたくさん持っているんだってずっと言ってました。

田家:この曲ははちみつぱい時代からある曲なわけでしょ? はちみつぱいとあがたさんに共通しているセンチメンタリズムはこれなんだろうなと思いますよね。これははっぴいえんどのセンチメンタリズムとも全然違う。

三浦:あがたさんとはっぴいえんどって松本さんは『噫無情(レ・ミゼラブル)』をプロデュースして、細野さんが『日本少年』をやって、大瀧さんは『僕は天使ぢゃないよ』をやっているから、結構深いんですよね。はっぴいえんどともね。

田家:はっぴいえんどのメンバーも俺たちにないものがあるって思われていたのかもしれないなと思ったりしますが。

三浦:もともと、あがたさんの自主盤から細野さんは一緒にやってますからね。『赤色エレジー』の自主盤。そこでベースを弾いているのは細野さんですから。

田家:それは本当に曲を作れる人も、そういう演奏ができる人も少なかったから。

三浦:そう。それとやっぱり細野さんも気に入ったんでしょうね。気に入らなかったらやってくれないですからね。

田家:そういう時代ですね。11月のライブには鈴木慶一さんもあがた森魚さんも登場される。

三浦:鈴木茂さんも来ますけども(笑)。

田家:どんなライブになるんだろうと。

三浦:楽しみですよね。

田家:来週は5週目であります。そろそろベルウッドの末期と言い方は……。

三浦:末期です(笑)。これでたぶん最後だと思うんですよね。ベルウッドの何周年とか言うのもね。コンサートもたぶん最後ですよね。人がいなくなってますから。

田家:来週の特集はベルウッド特集の最後の放送。みなさんがゲストに出る最後になったりしないでしょうね(笑)。そんなことを心配になる今日この頃であります。来週もよろしくお願いします。

三浦:お願いします。

Rolling Stone Japan 編集部

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