日本時間2月6日(月)に開催された第65回グラミー賞授賞式。ビヨンセ(Beyonce)は最優秀ダンス/エレクトロニックアルバム賞など4部門に輝き、グラミー賞歴代最多受賞者となったが主要部門の受賞はならず。「彼女を小さな賞(サブカテゴリ)に追いやることで、レコーディング・アカデミーはより良いアーティストを後押しすることに失敗した」と、米ローリングストーン誌のCT Jonesは主張する。
第65回グラミー賞は、協調的で、ウィットに富み、涙を誘い、そして意外にも感動的だったーー時代と折り合いをつけることができない音楽賞のショーにしては。
だからこそ、ビヨンセが最優秀アルバム賞を受賞しなかったことは、より衝撃的で、レコード・アカデミーが自身を侮辱しているようにも感じられた。音楽シーン最大の夜は、なぜ黒人女性に正当な評価を与えることを嫌うのか?
ビヨンセの7作目『RENAISSANCE』は、頭脳的なリリックとクィアコミュニティへの深い賛辞を込めた魅惑的なクラブバンガーであった。ローリングストーン誌のレビューで、ライターのMankaprr Contehは「ダンスミュージックの歴史を横断して、ナイトライフの圧倒的な自信と深い人間的なつながりを思い起こさせる。(中略)『RENAISSANCE』はクラブのエネルギーと自尊心を、自己愛のデモンストレーションとして表現している」と評している。