田口淳之介と大和孔太が語る、アーティスト×現役ホストユニットNOMUZO誕生の物語

―ちなみに、オジュンさんは田口淳之介としての活動も含め、自分のことをどこのカテゴリーに置いているんですか? アイドルなのか、アーティストなのか。

オジュン:元々アイドルをやっていたこともあってか、今でも自分のライブを観た友人とかに「すごいスーパーアイドルだね」と言われたりするんですよ。ということは、自分はアイドルという概念がいちばん見て下さる方にとってはしっくりくるのかなって。ただ、NOMUZOでは『シャンパン』のようなパーティーチューンを歌っているんですけど、田口淳之介としてはR&Bだったりの要素を入れた音楽を表現しているので、もうキラキラしているアイドルとは違っているのかなって。

―特に男性はそうだと思うんですけど、アイドルとしてブレイクした方々は生涯アイドルとして見られ続けるところがあるじゃないですか。そこにフラストレーションを感じたりすることはないんでしょうか?

オジュン:全くないです。大先輩で言えば、郷ひろみさんなんて今でもキラキラした衣装で歌い踊りながら、唯一無二のキャラクターを確立されているじゃないですか。そういう方たちを見て育ってきているので、アイドルと言われているうちはアイドルなんだろうなと思っているし、それを否定したい気持ちはないんです。それはそれとして「自分はどう見られたいか」と考えたときには、アーティストとしても認めてもらえるように楽曲も含めてまだまだ成長させていきたいなと思いますけどね。



―ちなみに、グループ時代からいつかは今のようなスタイルの音楽をやりたいと思っていたんですか?

オジュン:僕が最も好きなR&B/ヒップホップ・アーティストはクリス・ブラウンなんですけど、彼の曲を初めて聴いた二十歳ぐらいのときから「自分は歌って踊るスタイルがいちばん合っているな」と思っていて。ただ、グループだと、全体のバランスも考えなきゃいけないじゃないですか。なので、当時はおちゃらけキャラみたいなポジションを担っていたんですけど、今は自分の好きな音楽を自由に伸び伸びやっていて、自分が良いなと思って制作しているサウンドやメロディーをみんなに共有したい。そんな想いで活動していますね。

―今はいろんな制約から解き放たれて好きな音楽が出来ていると。

オジュン:そうですね。ただ、こうやってNOMUZOみたいなユニットをやってみると、それはそれで楽しいんですよ。普段の自分とは掛け離れた音楽だったりするんで。音楽ってそれこそジャンルとか関係なく、アイドルやアーティストやバンドといったカテゴリーも関係なく、良いモノは良いじゃないですか。自分もどんな形態であれ、そう思ってもらえるような音楽活動をしていけたらなって。

―ファンの人たちも飽きなさそうですよね。

オジュン:ある意味、NOMUZOは新鮮だったんじゃないですか。言葉を選ばず言えば、37歳にもなってこの衣装で歌って踊るってめちゃくちゃふざけてますからね(笑)。エクステなんて付けちゃって。でも、イベントに来てくれているファンのみんなを見ていると、すごく楽しそうにしているんですよ。ある意味、僕の活動の中でいちばんアイドルっぽく応援できるのかもしれない(笑)。

―コータさんのファンはいかがですか?

コータ:僕の場合は、お店に会いに来れちゃうんで(笑)。オジュンさんとはまたちょっと関係性が違うんですけど、イベントに来てくれた人たちはすごく楽しそうに盛り上がってくれていますね。ただ、僕はNOMUZOの活動を通してもっとファンを増やさなきゃいけないなと思っているので、自分をもっともっと前に出して、イケイケ精神で頑張りたいなと。



―普段はお店に来てくれる人たちの接客をされているわけですが、NOMUZOの活動はそれこそTikTokなどを通して広まっていけば、小中学生がコータさんのファンになる可能性もあるわけですよね。

コータ:それは夢のある話ですよね。ただ、18歳未満はお店に入れないんですよ(笑)。

オジュン:実際、もう子供に人気あるよね。豊洲のららぽーとでリリースイベントをやったときなんて、コータがキラキラした衣装を着ていることもあってか、子供たちが「わーい!」みたいな感じで盛り上がっていて。

コータ:子供ウケ、良いんスよ(笑)。だから、お店で会うのは無理ですけど、いずれはファンミーティングとかやってもっとふれあいたいですね。

―『シャンパン』リリース以降の展開も楽しみですね。

オジュン:いや、僕はオジュン星に帰っちゃうんで。

コータ:え、帰るんですか(笑)。

オジュン:今、地球に遠征しに来ているんですよ(笑)。

コータ:帰っても、僕がすぐ呼び戻します!



<リリース情報>

NOMUZO
『シャンパン』
2023年4月25日(水)リリース
レーベル:BACS MUSIC Label
=収録曲=
1. シャンパン
2. Hot Butterfly
3. 冗談じゃないよ、愛
4. Club I.W.A

ダンスとお酒でアゲアゲな「イマドキの若者たちが集うパーティ」とシャンパンとイケメンが集う「ホストクラブでの酔興」をテーマに、バブルを彷彿させるコミカルかつかっこいいパーティソング
配信リンク:https://linkcloud.mu/fe237891

NOMUZO Official Sitehttps://nomuzo-official.com/
Twitter:https://twitter.com/nomuzo_official

Rolling Stone Japan 編集部

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