BE:FIRSTが語る、「THE FIRST TAKE」の舞台裏、最新シングルを通して考えた現在地

「自分たちのルーツにあるR&B、ファンク、ヒップホップ」

―「THE FIRST TAKE」でも歌唱した最新曲「Smile Again」は、BE:FIRSTにとっても、個々にとっても、新たな一面が引き出されている楽曲だと思います。みなさんとしてはどういった新鮮さを表せた曲だと感じていますか。

LEO:表題曲としては初めてのラブソングで。w-inds.の(橘)慶太さん、JUNEさん、s**t kingzの4人と、本当に豪華な人たちと作り上げた曲で、これからの季節にも合うような曲になりました。どこかみんなが感じたことのあるような感情に寄り添える曲になっているのではないかなと思いますね。

RYOKI:聞き馴染みもよくて、ANESSAさんとタイアップさせてもらったことも大きいし、BE:FIRSTの可能性がすごく広がっている面はあって。BE:FIRSTがもっと他の音楽もやっていることの入口になってもらえたらいいなって思います。「Bye-Good-Bye」と似てるけどちょっと違うしね。「Bye-Good-Bye」はファンクが強くて、どちらかというといつものBE:FIRSTらしいほうかなって。でも「Smile Again」は音数が少なかったり、いつものBE:FIRSTよりは爽やかに振り切った方向性で、今後何個あるかわからないくらいの珍しい爽やかさだと思うので。別に僕たちが爽やかじゃないって言ってるわけじゃないですけど(笑)。でも、曲としてはマニアックな方向性でいきたがるメンバーが多いし、そういうBE:FIRSTの音楽性の中では珍しい楽曲になったんじゃないかなと思います。

—今グループとしては、もっとファンクやヒップホップ寄りのものをやりたいというマインドですか?

RYOKI:その気持ちがあったので、次の方向性についても話し合いをしたんですよね。でも「Smile Again」みたいな曲も体現できるという強みはあると思うから、別にその可能性を潰す必要はないし。

LEO:すごくいい曲を歌わせてもらっていることは間違いないので。その中で自分たちのルーツにあるR&B、ファンク、ヒップホップとかをこれから増やしていきたいなと思うし、BE:FIRSTの音楽性としてそういうところやっていったらもっといいグループになるんじゃないかなって話し合った感じですね。

RYUHEI:自分たちのやりたい音楽と周りから求められる音楽のバランスって難しいし、シリアスになっちゃうのであんまり表で話さない部分だったりはするんですけど。「Smile Again」は伝わりやすい曲というか、聴いた人が周りの人に「いい曲だよ」って伝えたくなるようなエネルギーがこもっているなというふうに僕は思いますね。聴いた後にスッキリした感じを得られるような、本当に不思議な力を持っている曲だし、ミュージックビデオの完成度も高くて洗練された部分がたくさんあるのでそこも見てほしいなって思います。パフォーマンス、ビジュアル、歌とか、いろんな観点から見てもらえると「Smile Again」はより輝くかなと思いますね。



―みなさんの話から察するに、「Boom Boom Back」の反響に対する手応えが大きかった……?

RYUHEI:でかいですね。

LEO:大きかったですね。いろんな人に知ってもらえるきっかけになった曲だし、自分たちのいろんなルーツともリンクしているのでやりやすかったなって。(一時的に離席していたJUNONに対して)JUNONくん、どう思います?

RYOKI:帰ってきて急に(笑)。

JUNON:「Boom Boom Back」、楽しいです。間違いなく。

SHUNTO:めちゃくちゃしっくりきてるっていうのがあるんじゃないんですかね。今までのBE:FIRSTの楽曲の中でいちばんくらいしっくりきてて、みんなが楽しめてる感じがあると思います。



―自分たちの音楽的ルーツであり大好きなものを詰め込んだ曲であるし、自分たちの人生そのものを表現している曲でもあるからこそ、楽しいししっくりくる。しかもそういう音楽こそ人に伝染する力が帯びたりしますよね。

LEO:それはあるかもしれないですね。どうですか、SOTAくん? 振付も参加なさってましたけど(と、隣にいたSOTAに振る)。

SOTA:繋げ方雑すぎるだろ(笑)。

—インタビュアーLEOさん、ありがとうございます(笑)。

SOTA:日本人はシャイだからというのもあると思うんですけど、音楽にノる文化があまりなくて。だからヒップホップって聴きづらい部分もあると思うんですよね。でも僕たちは奇跡的にそれを楽しめる日本人が集まったので、僕たちがステージで本気で楽しんでる姿を体現することで「なんか楽しそうだな」って視覚的にも思ってもらえるだろうし。「何がいいの?」って聞かれて口で説明してもわかりづらいけど、確実に楽しんでる人たちを見れば「なんかいいな」ってなってくれると思うんですよ。そうすることでヒップホップに馴染み始める人が増えてくれたら嬉しいなって思うし、そういうことをテーマに振付もこだわりました。日本は耳で聴く音楽がチャートを上りやすいですけど、R&Bとかヒップホップのよさをもっと具現化していきたいですね。

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