BE:FIRSTが語る、「THE FIRST TAKE」の舞台裏、最新シングルを通して考えた現在地

「ある意味、今、正念場」

―「ミスしたって大丈夫だよ」ということをすごくいい言い回しで言ってくれるフレーズですよね。「Great Mistakes」もそうだし、「Smile Again」の“君は綺麗だ”というフレーズもそうだけど、BE:FIRSTならではの自分と他者への肯定が新しい形で表現されたシングルになっていると思いました。「完璧」の定義って、時代によっても変わるから。音楽面だけでなく価値観の面でも、新しい選択肢を見せてくれたり広めてくれたりするのがBE:FIRSTであるということを改めて示す一枚だと思います。

SOTA:めっちゃ嬉しい。

LEO:ありがとうございます。

―“君は綺麗だ”も、キラキラしたアイドルソングになりかねないワードを、BE:FIRSTが歌うとただの綺麗事ではない人間肯定のワードに聴こえてくる。それは7人が、自分自身を伝える表現者としての力を磨き続けているからだと思うし。

RYUHEI:嬉しいです。

RYOKI:ありがとうございます、まじで。もう一回言ってください(笑)。

LEO:アンコールすな!(笑)

RYOKI:嬉しいですね(笑)。BE:FIRSTらしさというのは、しっかり内面から伝えていくこと。人間らしさ。これ一択ですよね。ダンスや生歌を通して僕たちの音楽と生き様を見せられる瞬間があるからこそ、ちょっと甘いフレーズとかも肯定や説得の材料になるというのは、本当にその通りだなって思うので。そうやって伝わってるのは嬉しいです。

SOTA:僕、毎回、BE:FIRSTのラブソングって、「ラブソング……?」っていう感じなんですよね。なんていうんだろうな……シーンとかストーリー性をあえて持たせずに、“君は綺麗だ”とかもそうだけど、自分の中で置き換えられるものになってるし。“太陽に恋した”というのも、生きているだけで、太陽に照らされているこの地球にいるだけで、リスペクトできるよ、っていう。「LOVE」というよりは、誰かの人生を支えられるような音楽にしっかりゴールしているのがBE:FIRSTのラブソングな気がするので。ジェンダーレスとかにもつながりますけど、どんな人がどんな人に贈っても刺さる、「ラブソング」じゃなくてなんというか……。

―大きくいうと、人間讃歌ですよね。

SOTA:そうですね。

RYOKI:「人間肯定ソング」みたいな感じですよね。

SOTA:愛情であって、恋の歌ではない。だからペットとかに贈ってもいいし。「Message」とかもそうですけど、「男性から女性に贈るからラブソング」というところに落ち着けない曲になってるなって。だから“君が綺麗だ”を、かっこよく狙いにいくというより、「君は綺麗だよ」と本当に思っていることをいちばんに大切にして言ってくれているJUNONやRYUHEIをうしろから聴いてると、俺はエモーショナルになってくる。

LEO:すごくわかるわ。それこそ友情にも当てはめられると思うんですよね。最近いろんなことがあって、自分が「Smile Again」を届けたい人が……病気の友達がいるんですけど、その人に今届けたいってすごく思うし。だから本当に、人生讃歌みたいにできたらいいなというふうには思います。それで元気になって会えた時に、「Smile Again」をまた聴いてほしい。

―今日話を聞いてBE:FIRSTは、昨年1stアルバム『BE:1』を出して、『紅白歌合戦』に出て『レコード大賞 優秀作品賞』も受賞して、全国ツアーを回って最後はアリーナで「ドームでライブができるアーティストになります」と宣言して、今は本当に新章にいるんだなと確信しました。だからこそ、去年とは違うプレッシャーと理想を抱えながら活動しているのだろうし。最後に、今BE:FIRSTがどういうフェーズにいると自覚しているのかを言葉にしてもらえますか。

SOTA:「Shining One」から始まって、去年は「Bye-Good-Bye」とかでBE:FIRSTをある程度知ってもらえたので。今、俺らだからこそできること、俺らがやる意味のある曲をやっていきたいですね。ヒップホップだったりいろんなものをしっかり日本人としてかっこよく、そしてBE:FIRSTとしてかっこよく形にして届けることを、自分で言うのもなんですけど、認めてくれる人が増えてきたと思うので。いい形で俺らが届けたいなって思います。あとは日本としての強みだったり、この7人の強みをもっと見つけて、曲やパフォーマンスに反映していきたいなとは思っていて。でもそれは最近見つかってきていることなので、それをどんどんしっかり形にしていきたいですね。

RYOKI:ある意味、今、正念場ですね。この1、2年で出す楽曲や活動の方向で自分たちの5年後を豊かにするっていう。多分、そういう時間になると思うので。

SOTA:挑戦ですね。

RYOKI:そうそう。ファンのみんなと受け入れてくれる人たちも含めて、自分たちがやりやすい環境を作るための正念場の1年、2年になる気がしますね。

SOTA:何に対しても振り切る年になってくる。それが大ゴケするか、一気に上がれるかというところの責任感や緊張感はもうすでに感じているんですけど、それでもやりたいことがすごくいっぱいあるので。ここまで2年間頑張ってきたからこそ、今、やりたいなというふうに思ってますね。

—そういう状況で「Boom Boom Back」があれだけの反響を得たからこそ、余計に喜びとか自信が大きかったんですね。

RYOKI:そうですね。

SOTA:自信はつきましたね。

RYOKI:あれも僕たちからしたら一歩目なので。まだまだ掘り下げようもあるし、もっとディープな方向にもっていくことも全然あると思うから。壁にぶち当たった時こそ好きなことをやるのがBE:FIRSTだと思うので。やりたいことに嘘つかない。新しいカルチャーを作っていく上では絶対に踏み込んでいかなきゃいけない瞬間だと思うし、そこの覚悟はみんな決まってると思うので、頑張ります!

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<INFORMATION>


『Smile Again』
BE:FIRST
B-ME
発売中

M1. Smile Again
M2. Boom Boom Back
M3. Great Mistake

https://befirst.lnk.to/SmileAgain

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