1992年生まれ、30歳のイギリスのアーティスト、コナー・メイナードが、アルバム『+11 hours』をリリースした。10代の時にオンラインにアップしたカバー曲が話題を呼び、2012年の1stアルバム『Contrast』が全英1位を獲得、5枚のシングルがトップ10にチャートインするなど、デビュー時からポップ・ミュージック界で大きなセンセーションを起こしている。2020年にはインディーズ・アーティストとして独立。【動画を見る】コナー・メイナード【和訳MV】「If I Ever」待望のリリースとなる『+11 hours』は、コナーの住むイギリスとは11時間の時差がある、オーストラリア出身の女性との別れからインスピレーションを得た作品。様々なエモーションをアンビエントからアップビートまで、多様な楽曲で聴かせるアルバムになっており、サウンドが新しくなった分、コナーのメロウながらも芯のある歌声の素晴らしさ、メロディの美しさ、聴き手に寄り添うリリックが、さらに際立つプロダクションとなっている。
―5月26日に韓国のSeoul Jazz Festivalで行われたライブは、かなり盛り上がったみたいですね。コナー めちゃくちゃ楽しかったよ。韓国は初めてだったしね。
―コナーが客演した曲「Way Back Home」では、SHAUNも登場して一緒に歌ったんですよね。コナー そうそう。SHAUNに会うのは初めてだったんだ。同じステージに立つのは少し緊張したけど、彼がどんなヴァイブスなのかわからなかったんだ。僕がスゴくハイエナジーなのに対して、彼はちょっとメロウな感じだったね。だけど飛び回って、一緒に歌ってくれたし、超クールだった。
―小さい時はどんな子供でした?コナー 子供の時、実は俳優になりたかったんだ。毎週土曜はドラマスクールに通って、演技とともに歌とダンスも習ってた。僕はいたずらっ子だったし、行儀が良い方だとは言えなかったね(笑)。でも試験の成績は良くて、必要な時には気配りもできたし、真剣にやろうと思えばちゃんとできた。クラスではみんなを楽しませるお調子者だったね。だから今これを仕事にしてるのも、なるほどって感じだよね。
―自分の音楽の才能に気づいたきっかけは? 誰かから歌声が素晴らしいって言われたからですか?コナー 長い間、僕が歌えることを知ってる人は誰もいなかったね。僕はサッカーをやってたし、歌を歌うのがカッコいいとは思えなかったんだ。15~16歳になってから、初めて人前で歌うようになったんだけど、その時の女の子たちの反応を見て、シンガーにならなきゃと思ったんだ(笑)。
―2022年の冬に、突如SNSから姿を消しましたよね。彼女と別れて大変な時期だったと思いますが、そこから新曲を作り始めましたよね。この間、何が起きたのでしょうか? その時の曲作りはどのようなプロセスになりましたか?コナー 去年の終わりに前の彼女とひどい別れ方をしたんだ。それでも僕はポジティブでいたかったし、この経験をポジティブなものに変えようと思ってた。だけど僕にできたことは、SNSから一歩下がって、すべてが上手くいってるフリをやめることだけだった。SNSから離れて、曲作りとスタジオワークにフォーカスして、友達と楽しい時間を過ごして、自分のことをハッピーにしたかったんだよ。曲が出来てみんなに聴かせる時が来たら、そこでSNSに戻ればいいと思ってた。実際、SNSに戻ってきた時のみんなからのサポートはハンパなかったよ。