全英1位のアーティストが語る、「時差11時間」超遠距離恋愛の大失恋、からの復活アルバム

「If I Ever」の真意

―今年1月に新曲「If I ever」をリリースしたわけですが、この曲はコナーのことを待っていた人たちへの答えになりましたね。

コナード これが僕の経験したストーリーをみんなに伝える手段になったと思うんだ。自分がどういうプロセスで何を経験し、どう理解したのかを伝えたかったからね。曲になったものをみんなに聴かせた時に、多くの人が共感してくれたから、自分は一人じゃないってことにも気づかされた。こういう感情を持つのは自分一人だけじゃなかったし、他の人の救いにもなってる。「Oh my god! まさに今の自分に必要なのはこれなんだ」とか、「これって、まさに自分が経験したことだ」みたいなメッセージをたくさんもらったよ。それはスゴくうれしいことだったね。

―「If I ever」の曲作りはどのように始まったのですか?

コナー 彼女と別れた後、仲のいい友達とスタジオ入りしたんだ。ロンドンの自分のアパートにスタジオがあるんだけど、僕とその友達は毎日スタジオに入って、新曲を作り、新しいことにトライして、上手くいくかどうかいろいろ試してたんだ。「If I ever」は僕と友達のジョーダン・ショー、プロデューサーのブレンダン・バックリーで書いた曲なんだけど、3人でスタジオで何曲か作ってる時に、いきなりこの曲のアイデアが浮かんだんだ。3人ともスゴく気に入ったから、すぐに曲を完成させたよ。アルバム制作のスタートとしては完璧だったと思うね。

―「If I ever」のMVは、自身でディレクターを務めていますよね?

コナー 僕のMVはほとんど自分でディレクションをやってるよ。MVのアイデアは最初からあったんだけど、1つのビデオの中に2つの異なるビデオが同時進行で進んでいくわけだから、撮影はスゴく難しかった。もちろん、撮影も編集も楽しいものになったけどね。



―何も知らないですべて上手くいっているフリをするのか、現実を直視して痛みを味わうのか。2つのビデオで全く違うストーリーを同時進行させることによって、そこの選択を問うていますよね?

コナー まさにそこがポイントなんだ。知らない方が幸せなのか?っていうことさ。MVの中の片方の僕は何も知らないから、ハッピーに見えるんだけど、それは嘘でしかない。そういうレッスンを伝えたいと思ったんだよ。ただ、自分が望むことは自分で選べばいいと思ってて。それは自分がどう生きたいかということだから。僕個人としては、真実を知る方がいいし、真実とともに生きた方がいい。それでどれだけ痛みを味わったとしても、そこから学んで前に進むことができるわけだから。

―それを実際に経験したわけですしね。

コナー そうそう。これは実際に起こったことだから。僕は真実を知りたい方なんだけど(笑)。

―アルバムには「Intro」と「Outro」があって、どちらも場面設定が空港になっているし、『+11 Hours』というタイトルは時差を意味していますよね。別れた彼女とは遠距離恋愛だったのでしょうか?

コナー そうなんだ。面白いことに、ちょうど今僕はオーストラリアに来てるんだけど、別れた彼女はオーストラリアに住んでるんだよね。彼女の住む街でもライブをやる予定があるんだ。だからスゴくナーバスになってるよ(笑)。

―そのことはリリックでも歌っていますよね。

コナー そうそう。「If I Ever」で、「いつか君がいる場所で歌っていたとしても/お願いだから来ないでほしい」って歌ってるくらいだから。



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