NewJeansが語る、全世界待望の2nd EP『Get Up』で見せた成長、グループのダイナミクス

パフォーマンスから伝わる、以心伝心のような感覚

彼女たちがNewJeansのメンバーとして活動するようになってから約1年が経つ。だが、メンバー同士の付き合いはそれよりも長い。デビューに向けて、長期にわたって準備をしたり、練習をしたりしてきたのだ。そのせいか、5人の間にはベテランに匹敵するケミストリーがある。これについて彼女たちは、グループのダイナミクスをサンドイッチにたとえた。もちろん、そこには冗談も混じっているのだが、彼女たちはこうした細かい点にもとことんこだわっているのだ(サンドイッチのたとえは、ライブ前にメンバー全員で手を握るというルーティーンを想起させる)。

5人は、楽しそうにサンドイッチのたとえを解説してくれた。具材を挟むパンはHANNI。いつも笑顔で何事にも積極的なDANIELLEは、シャキシャキとした歯応えが魅力の根菜とレタス。MINJIはたまごで、HAERINは柔らかく熟したアボカド。冗談を言うのが大好きで、4人のメンバーからかわいがられているHYEINはハムとチーズだ。

誰もがイメージするサンドイッチとは少し違うかもしれないが、5人にとってそんなことは重要ではない。「ひとりひとりが、なくてはならない存在なんです」とMINJIが言った。「ひとつでも欠ければ、サンドイッチにはなりませんから」

言葉を使わなくても5人の心が通じ合っている様子には、驚くべきものがある。実際、こうした以心伝心のような感覚は、彼女たちのパフォーマンスからも伝わってくる。どうやら彼女たちは、互いをちらっと見るだけでコミュニケーションをとっているように思えるのだ。「緊張して不安な時は、アイコンタクトで伝えます」とMINJIが言った。ステージ上で繰り広げられるメンバー同士のやり取りは、NewJeansのライブのトレードマークともいえるかもしれない。だが、これらは自然に生まれたものだった。その後、パフォーマンスディレクターから勧められたのを機に、積極的に行なうようになったそうだ。


HYEIN(Photo by Nikolai Ahn for Rolling Stone)

世に送り出した楽曲が次々と前作を上回るなか、レコーディングはメンバーたちの日課となった。「楽曲を自分のものにするのは、本当に大切なことです」とHANNIが言う。「そのほうがリラックスして歌えますから。私たちは、なるべく全員一緒に曲を聴き、時間をかけて話し合うようにしています」とDANIELLEが微笑みながら言った。「英語の発音に関しても、助け合っています。英語が得意なメンバーもいるので!」

NewJeansの人気は凄まじく、いまでは誰もが彼女たちの曲を聴いているような気さえする。それに対し、メンバーたちはどのような音楽を聴いているのだろうか? 「私もNewJeansを聴いています」とMINJIが笑いながら答えてくれた。自分たちの楽曲のなかでも、特にリミックスを聴くのが楽しいそうだ。「少し前のことですが、楽屋で『OMG』のR&Bバージョンをみんなで聴きました」とHANNIが続ける。「数日前は、『Hype Boy』シティポップバージョンを聴いていました。こうしたリミックスを聴くのが楽しいんです」

Translated by Shoko Natori

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