遊びと地続きの交友関係ーそもそも2人の出会いって何がきっかけだったんですか?WAVY:友達の紹介かな。ダンサーの頃から存在はもちろん知っていたし、共通のダンスの友達もいっぱいいたので。
佐野:そうですね。当時会ったりしたことはなかったんですけど、時期的にいろいろと被っていて。ダンスのコミュニティも今と比べてすごく狭かったですし。その後、EXILEのSHOKICHIさんとSALUさんとWAVYくんが一緒に曲を出したり、LDHの後輩グループのPSYCHIC FEVERの曲をWAVYくんがプロデュースしたり。
WAVY:LDHのアーティストとはいろんな絡み方がありますね。(佐野とは)歳も近いし、友達もいつも遊ぶ人たちも一緒だし、お互い服好きだし、趣味が似ているのかな。
佐野:放課後の小学生みたいな遊び方です。
WAVY:みんなが思う、想像している遊びとは多分まるで違う感じで。
佐野:それがお互いラクというか。
WAVY:元旦、俺の家のコンロでマシュマロ焼いて食ってなかったっけ?
佐野:食ってた。
WAVY:そんな感じっす(笑)。
佐野:一緒に海外に行ったりもしたし。普段から遊んでいる中で、「こういうのいいよね」とか「あれとこれ混ぜたらもっと良さそうじゃない?」とか、ざっくばらんに普段からみんなで話していることが、意外と何かのヒントになったりするんだなっていうのは、すごく感じていて。僕、WAVYくんのアーティスト活動のファンでもありますし、そういう存在ってかなり貴重だなって思ってるんです。
GENERATIONSの佐野玲於(Photo by Mitsuru Nishimura)
ーお互いのアーティスト活動の話もしたりするんですか?WAVY:例えば俺のツアーの映像やセトリについて話したり。グッズとかもそうですね。「こういうのいいんじゃない?」とか言ってくれるので。遊んでるけど仕事のことは常に考えてるので、そういう話はお互いにするかもです。
佐野:「衣装どっちがいい?」とか。
ーじゃあ、遊びが自分のクリエイティブにも繋がっている感じ?佐野:あんまり意識したことないですけど、そうですね。
WAVY:めっちゃ最高なことだよ。
ー佐野さんって、NIGO®さんとかファレル・ウィリアムズとか、Instagram見てると交友関係が豪華ですよね。LDHの“カルチャー親善大使”みたいな感じになってますけど。佐野:そこは自分でもあんまり深く考えたことがなくて。なんでNIGO®さんと仲良くなったんだっけな?みたいな(笑)。それもひょんなことがきっかけだったりしますし。でも、いろんな人のお話を聞くのが好きなんですよ。人と話してるといろんな発見があって、「最近こういう曲があって」っていう音楽の話やダンスの話もできるし。
WAVY:本当に好きだからじゃないですかね? 音楽やファッション、カルチャーが。表面的じゃないっていうか。流行りで好きというより、流行る前から全部好きだしみたいな。
佐野:人間に魅力というかロマンを僕は感じるんですけど、LDHだったらHIROさんは人間的な魅力が凄いです。さらにしっかりとした哲学もあって、それが表現にもよく出ていると思います。NIGO®さんは、僕もWAVYくんも仲良くさせていただいているんですけど、NIGO®さんのものづくりへの姿勢はもちろん、NIGO®さんが作っているからいいっていうところってあると思うんです。同じようにWAVYくんが作っている音楽だからいいっていう、それはすごくあると思っていて。他の人が同じものを作ったとしても、多分刺さらない気がする。作者のロマンとか、人間的な背景が直に伝わるものが、いいものなんじゃないかなと。この人が作っているからいいっていうのはありますね。ファンになるって、そういうことだなと思っていて。