HYBEとゲフィンが仕掛ける新ガールグループプロジェクト、キーワードは「双方向」

「The Debut: Dream Academy」に参加する20名(©HYBE x Geffen Records)

日本時間の8月29日、HYBE x Geffen Records(ゲフィン・レコード)のオーディション記者会見がアメリカカリフォルニア州サンタモニカにあるIGAスタジオで開催された。現地にはHYBE議長のパンシヒョクやGeffenトップのジョンジャニックと共に、プロジェクトに携わった各分野の専門家たちも集結。世界最大級のオーディション番組「The Debut: Dream Academy」の開始を告げると共に、12万人の応募者のなかから選抜された20人の練習生を世界にお披露目したのである。

【写真を見る】記者会見の様子

『The Debut: Dream Academy』は、グローバルガールグループの誕生を追うオーディション番組であると同時に、HYBEが築いてきたK-POPメソッドをグローバル化させるプロジェクト。HYBE議長のパンシヒョクは「K-POPメソッドを用いて、才能を持った世界中の若い人に、素晴らしいアーティストになるチャンスを提供するという夢があった。そして、自分の夢を実現させるためには、米国市場でならなければなかった」とプロジェクトに至った経緯を語っている。



オーディションは2021年11月に募集が開始され、1週間で7万人が応募。地域別オーディションはアメリカ、日本、オーストラリア、イギリス、韓国といった5つの地域で開催し、参加者は約12万人にも上った。この反響はGeffenトップのジョンジャニックも想定外だったようで「いい反応があると予想していたが、次元の違う規模だった」と明かしている。

「The Debut: Dream Academy」の大きな特徴のひとつは、練習生の出身地域が12カ国にも及ぶことだ。韓国、アメリカ、日本、ブラジル、アルゼンチン、スイス、スウェーデン、スロバキア、ベラルーシ、オーストラリア、タイ、フィリピンといった、多彩な文化背景を持つ面々が集っており、今後オーディション内で行われる視聴者投票に、どのような影響を及ぼすかも注目すべき点といっていいだろう。

また、オーディションに残っている日本人は、15歳のUA、17歳のMEI、14歳のHINARIの3人。また、韓国系日系アメリカ人で19歳のKARLEEも肩を並べている。

記者会見では、「The Debut: Dream Academy」の参加者とそれぞれの才能を伝えるアートフィルムも上映。20人の魅力をありありと描くだけでなく、圧倒的なクリエイティブでHYBE x Geffen Recordsの可能性も示してみせた。



オーディション番組の様子は、ABEMA(日本)とYouTube(グローバル)にて、日本時間の9月2日午前0時より初回配信が開始。その後、12週間に渡って配信が行われる予定となっており、最終メンバーは11月18日(日本時間)に決定する。

さらに、Netflixではグローバルガールグループが誕生するまでの数年にわたる軌跡を追った、ドキュメンタリーシリーズも公開予定。エミー賞に4度ノミネートされた映画監督ナディア・ホルグレン(Nadia Hallgren)が監督を務めるとのことなので、こちらも目が離せない。

「The Debut: Dream Academy」は単なるオーディション番組ではなく、ソーシャルメディアを積極的に活用した“双方向コミュニケーションオーディション”として進行していくようなので、YouTubeやInstagram、X(旧Twitter)等のSNSやWeverseの公式コミュニティも合わせてチェックすると、より楽しめるだろう。


©HYBE x Geffen Records

「The Debut: Dream Academy」公式ホームページ
https://www.dreamacademyhq.com/

【HYBE x Geffen Recordsについて】

2021年2月、HYBE(旧Big Hit Entertainment)とユニバーサル・ミュージック・グループのGeffen Recordsは、戦略的ジョイントベンチャーパートナーシップを正式に発表。これは、高い評価を受ける米国のレコードレーベルと、K-POP・エンターテインメントのライフスタイル・プラットフォームをリードする企業との前例のないコラボレーションであり、世界的に有名なK-POPの人材育成・開発システムをモデルとした、米国を拠点とする世界初のグローバルガールグループを誕生させるために結ばれたもの。米国のレコードレーベルとK-POPエンターテインメント企業が、アーティストの発掘・育成と音楽制作の専門知識を結集させ、ゼロからグループを結成・育成・公開するのは初めてのこと。2021年11月に発表された「HYBE x Geffen グローバルガールグループオーディション」は、この歴史的なジョイントベンチャーの幕開けとなった。グループの発掘、トレーニング、育成、ファン・コンテンツ制作プロセス、世界中のファンとのエンゲージメントをリードするHYBEのグローバルな専門知識と、音楽制作、マーケティング、グローバル・ディストリビューション業務を管理するGeffen Recordsの幅広い業界ネットワークやパートナーたちを組み合わせることで、このジョイントベンチャーでは、国、文化、芸術の境界を超えた新しいガールグループのデビューを目指す。

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