LOW IQ 01の青春時代「俺的に歴史的一枚を出せた年、つらいことの方が多かった1996年」

ー映画に戻っちゃうんですけど、『ミッション・インポッシブル』の興行収入が一番よかったみたいですね。あと『セブン』、『ツイスター』、『イレイザー』みたいな。『岸和田少年愚連隊』が賞をとったりしている年ですね。

それって井筒監督のナインティナインのやつだよね。

ーお笑いの方面に話を移すと、ダウンタウンが確固たる地位を築いているところにナインティナインが次来てますっていうところなんじゃないですかね。

めちゃイケはまだか。めちゃイケの前身番組があったはずなんだよね。

ー『めちゃ2モテたいッ!』が1995年開始で、1996年10月に『めちゃ2イケてるッ!』が放送開始みたいですね。

あと、1996年は『電波少年』で猿岩石じゃない?

ーはい。ある意味社会現象でした。「白い雲のように」のヒットも1996年ですね。

これかなりでかい出来事だよね。全然名も知らないお笑い芸人が長いユーラシア大陸の旅から帰ってきて、球場かなんかでおかえりみたいな感じで日本国民がみんな応援してた。これがあったから、後に有吉は1回ここから沈むわけだよね。人気なくなって内村の番組とかで若手をいっぱい集めて、それぐらいから有吉がまたブレイクして。決定打は『アメトーーク』だと思うんだけど。あだ名でね。あと、猿岩石の応援ソングみたいなのがあったよね。

ーサンプラザ中野の。

サンプラザ中野と爆風スランプが「旅人よ」っていう歌を作って、いきなりインドかなんかに訪問に行くんだよ。それを思い出した(笑)。有吉ってカレーにうるさいんだよね。インドで散々食ってるから。思い出すものってそんなものかな。あと、アニメでいうと『みどりのマキバオー』の作者って、たしかバンド好きな人だったような気がするのよ。馬の名前がバンド名みたいだった気がするんだよな。

ーハード・コアパンク・バンドのライブが元になっていて。

そう、バンド好きなんだよね。

ー大阪の人の目線で言うと、そこまでAIR JAM前夜感がなかったってコラムに書いている人がいておもしろいなと思って。地域格差みたいなものがシーンにおいてもあるみたいなことを書いている方がいたんですね。そのへんって何か記憶あります?

最初の頃の大阪はメロコア文化があまりなかったのかなと思う。どちらかと言うと、当時で言うニュースクールと言われたハードコアとかがは強かったかなという感じもする。当時いたバンドで大阪だとSPREADぐらいじゃないかな。大阪の方がもうちょっとハードコアなんだよね、ノリが。

ーGELUGUGUも大阪ですよね。

そう、でももうちょい後だよね。何万人の前でっていうのは翌年になると思うから、地盤ができた年って感じだよね。たぶん赤坂BLITZとかでやるようになるのが1998年~1999年とかで。来年の話の方がいっぱい出てくると思う。

ーBRAHMANはミニ・アルバムの『GROPE OUR WAY』でCDデビューしてますね。

みんな20歳ちょっとなんだよね。みんな若くして世の中に出てるのよ。

ーあらためてイチさんにとって1996年はどんな年でしたか?

自分の中で歴史的一枚を出せた年。このときに、あーCDを出せるようになったんだと思ったね。しかもソニーで。でもつらいことの方が多かった1996年って感じかな(笑)。



<ライブ情報>

MASTER OF MUSIC 2023
2023年12月13日(水)Spotify O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00 前売り ¥5,500(税込)ドリンク代別 / オールスタンディング
出演:
LOW IQ 01 & MASTER LOW
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS
the LOW-ATUS

チケット一般発売:10/21(土)10:00 ~
チケットぴあ(Pコード:252-874)
Info. チッタワークス 044-276-8841(平日12:00〜18:00)
イベント特設サイト:https://mom2023.site

Rolling Stone Japan 編集部

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