ブリング・ミー・ザ・ホライズンのオリーが語る「NEX_FEST」の全貌、エモの原体験

新曲「DArkSide」について

ー新曲の話が出ましたが、もう少し詳しく教えてもらえませんか? どういうタイトルで、どういう音楽スタイルなのでしょうか。

オリー:曲のタイトルは「DArkSide」になる。タイトルから想像がつくと思うけど、ダークなロック・ソングなんだ。「AmEN!」を除いて、『POST HUMAN: NeX GEn』から先行でリリースしたどの曲よりもダークになってる。ファンにはおなじみのブリング・ミー・ザ・ホライズンらしさもあるよ。「Sleepwalking」とか「Can You Feel My Heart」みたいなフィーリングがあって、『POST HUMAN: NeX GEn』ではまだ出してなかったような曲になってる。エモの要素もあるし、今のフューチャリスティックなサウンドも他の曲と同様に入ってる。ちょうど昨夜、この曲のミックスを終えたばかりなんだけど、ミックスを15回やり直してるし、リリックは100回ぐらい書き直してる。曲自体はユニバーサルでありながらもパーソナルなことを歌ってるし、リリックはすごくリスナーに寄り添ったものになってる。「DArkSide」という曲のテーマに対する僕のエモーションも込められてるから、是非そこも聴き取ってほしいね。

ー「DiE4u」を出した時、『POST HUMAN: NeX GEn』の音楽性はエモ、ポストハードコアに向かっていると話していましたよね。今年出した「LosT」を聴くと、すごくエモ、ポップパンクを感じさせるけれど、エレクトロニックも入ったモダンな曲になっているし、2000年代を彷彿とさせる、激しいブレイクダウンのパートがあるのもヤバかったです。

オリー:そうそう。テーマとしては、『POST HUMAN』に沿ったものになってるんだけど、フレッシュで新しいものだけでなく、当時を思い出させるノスタルジックなものも感じ取ってほしいんだ。テイキング・バック・サンデイ、マイ・ケミカル・ロマンスあたりを思い起こしてくれるとうれしいよ。この曲には彼らからの影響が強く反映されてるんだ。「この曲はマイ・ケミカル・ロマンスっぽいね」とか「『AmEN!』はグラスジョーっぽいところがあるね」って言われることも多いよ。間違いなく僕たちが若い時に好きだったバンドへのトリビュートになってるからね。それで、どうやってこういう曲を今のモダンなものにできるのか、どうやってフレッシュで新しいものにできるのか、でも同時に、古き良き日々を思い出させるものにできるのかというのをすごく考えたんだよ。エモはある意味、一度終わったジャンルなんだ。エモはSoundCloudラップに引き継がれたけど、新しいエモ・バンドは出てきてないからね。僕たちはエモをモダンなものに変えて進化させたいんだけど、サウンドで大切なのは、当時の音と今の音との間で良いバランスを見つけることにあると思うんだ。制作に時間がかかっているもう一つの理由はここにあって。とにかくフレッシュにするためのやり方をずっと探してるんだ。



ーちなみに、当時好きだったエモ・バンドは何でしたか?

オリー:グラスジョーは僕がエモ、ポストハードコアに夢中になったきっかけを作ったバンドだね。テイキング・バック・サンデイ、ザ・ユーズド、ブラン・ニュー、ノーススター、スライス、サーズデイも好きだし、ハードコア・バンドだと、アメリカン・ナイトメア、カムバック・キッドも好きだ。この辺のジャンルのバンドはどれも好きで聴いてたよ。

ーそれで、「AmEN!」ではグラスジョーのダリル・パルンボを客演で入れたんですね。今の質問で最初に名前が挙がったバンドもグラスジョーでした。

オリー:初めてグラスジョーを知った時のことはハッキリと覚えてるよ。僕はロックを聴き始めるまで、それほど音楽に夢中ではなかった。それがある日、リンキン・パークを見つけて、この音楽は何なんだ?ってなって。そこからすぐにロック・ミュージックにハマっていったんだ。当時は今のようにインターネットでバンドを知ることはなかったから、最初はリンキン・パークとかリンプ・ビズキットのようなメインストリームのバンドしか知らなくて、どれもTVで観て知ったバンドばかりだった。ある日、ロードランナー・レコードのビデオを入手したんだけど、そこにはレーベルのいろんなバンドのMVが入ってて。その中にグラスジョーの「Siberian Kiss」のMVがあったんだけど、ライブをハンディカメラで撮ったような映像で、シンガーのダリルが飛び跳ねて、クレイジーに歌ってた。



それまでに僕が観てきた映像は、リンキン・パークの予算をたっぷりかけたようなMVで、自分にもできるとは思えないような映像だった。だけど、グラスジョーは小さな会場で演奏してて、超クレイジーだったんだよ。そこで僕はピンと来てね。「僕にもできるんじゃない?」って思ったんだ。僕は若い時、めちゃくちゃエネルギーがあったし、めちゃくちゃ怒ってた。でもそのエネルギーをどう使っていいのかわからなかった。まだ14歳だったし、自分の人生すらどうしたらいいのかわかってなかったんだ。でもそのMVでダリルがジャンプして、ステージを転げ回って、スクリームして、めちゃくちゃクレイジーにやってるのを観て、自分でもやりたいと思ったんだよね。グラスジョーがきっかけで、僕は全く新しい世界を知ることになった。自分の部屋でスクリームとシャウトの練習も始めた。だから僕にとってグラスジョーはすごく大切な存在なんだ。あのMVを観てなかったら、僕はシンガーになってなかったからね。



【関連記事】ブリング・ミー・ザ・ホライズンのオリーが語る、ロックやメタルの「今ある姿」と好奇心

<INFORMATION>


「DArkSide | ダークサイド」
ブリング・ミー・ザ・ホライズン
配信中
https://SonyMusicJapan.lnk.to/bmth_darksideRS

【関連サイト】  
●海外オフィシャル・サイト:
http://www.bmthofficial.com       
●日本オフィシャル・サイト:  
http://www.sonymusic.co.jp/artist/bringmethehorizon     



<NEX_FEST>  *SOLDOUT!
●開催日程:11月3日(金・祝)  OPEN 10:00 / START 11:00 
●会場:幕張メッセ 
●出演アーティスト: 
BRING ME THE HORIZON / BABYMETAL / YUNGBLUD / マキシマム ザ ホルモン/ YOASOBI / I PREVAIL  
PALEDUSK / CVLTE / 花冷え。/VMO / KRUELTY / Alice Longyu Gao

<NEX_FEST -Extra-> 
■兵庫 
●開催日程:10月31日(火)  OPEN 15:00 / START 16:00 
●会場:神戸ワールド記念ホール 
●出演アーティスト:BRING ME THE HORIZON / BABYMETAL / YUNGBLUD / I PREVAIL 
●チケット情報:GOLD自由 ¥14,000 / 一般自由 ¥9,500 (各税込) 
<問>キョードーインフォメーション:0570-200-888 

■愛知 
●開催日程:11月1日(水)  OPEN 15:00 / START 16:00 
●会場:日本ガイシホール 
●出演アーティスト:BRING ME THE HORIZON / BABYMETAL / YUNGBLUD / I PREVAIL 
●チケット情報: GOLDスタンディング¥14,000 / 一般スタンディング¥9,500(各税込/ブロック指定) 
スタンド指定席 ¥9,500(税込) 
<問>キョードー東海:052-972-7466 

■東京
●開催日程:11月4日(土)  OPEN 14:00 / START 15:00 
●会場:幕張メッセ 
●出演アーティスト:BRING ME THE HORIZON / BABYMETAL / HYDE / Crossfaith / coldrain
●チケット情報:GOLDスタンディング¥14,000 / 一般スタンディング¥9,500 (各税込/All Standing)
<問>クリエイティブマン03-3499-6669

<チケット発売情報>
★神戸、名古屋Extra公演:各プレイガイドよりチケット一般発売中
★11/4(土) 東京Extra公演:10月21日(土)〜各プレイガイドよりチケット一般発売開始

オフィシャル・サイト:http://nexfestjapan.com/ 
企画・制作・招聘:クリエイティブマンプロダクション

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