AIチャットボットに浮気される女たち「生身の人間と浮気された方がまし」 米

ダフネさん同様、パシュートさんも元カレの行動を浮気に分類し、「意思」という言葉を口にした。「私にとっては、浮気とは結局意思です。彼は画像欲しさに、自らすすんでアカウントにメッセージを送っていました。卑猥なメッセージを送信し、しかも課金までしていたんです」と本人。「生身の人間だと知っていたかどうかは関係ありません。私ではない『それ』とお近づきになろうとしていた。生身の人間との浮気が頭をよぎったなら、相手がシミュレーターだろうとAIだろうとボットだろうと同じことです。しかも、これだけ本物にそっくりなんですから」。

AI技術が進化し、正真正銘のエロ画像と巧妙な加工画像の区別がつきにくくなっている今、自らの意思でボットと浮気するか、あるいは現実世界のアダルト系コンテンツクリエイターの複製に惑わされている人が次第に増えているようだ。実際ダフネさんの動画に体験談を送った人々にしてみれば、そうした区別はさして意味がない。どちらかが傷つくことのないよう、恋人同士でしっかり約束事を決めておくことが重要だとライアン氏は言う。

「カップルははっきり意見のすり合わせをする必要があると思います」と同氏。「はっきりすり合わせるとまでいかなくても、どこまでが浮気にあたるのか相手に伝えておくべきです。どこまでがシロなのか、どこまでなら浮気に当たらないのか? 2人で取り決めたこと以外に、私からは何も言うことはありません。私が上から目線で、浮気の定義とは何ぞやと教えるようなことではないんです」

Replikaでのきわどい会話をおかずにマスターベーションするにせよ、チャットレディとネットでセックスの絡まない親密な会話をするにせよ、どこまでがセーフでどこからがアウトなのかをパートナーと話し合うことは非常に主観的だが、同時に健全な人間関係を維持する上で必要不可欠だとライアン氏は言う。こうした話し合いは気持ちがいいものではないかもしれないが、傷つかずに済むし、気まずい思いもしなくて済む。

「間違いなく、チャットボットよりか生身の人間と浮気された方がましでした」とパシュートさんは言う。「そっちのほうがずっと恥ずかしくないですから」。

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from Rolling Stone US

Akiko Kato

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