スヌープ・ドッグがやめるのは大麻ではなかった 米

BALDOMERO FERNANDEZ

ラッパーのスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)が11月16日(現地時間)、「giving up smoke」とソーシャルメディア上に投稿。マリファナ愛好家の代名詞である彼の禁煙宣言と受け止められ、世界中に衝撃が走ったーーだが案の定、そんなつもりは初めからなかったようだ。


インターネット上で最も不真面目な人物に贈られる賞は、スヌープ・ドッグにこそふさわしい。先週、このラッパーは「家族と話し合った結果、禁煙を決意した」と発表。究極のストーナーとして君臨してきた彼の愛煙家人生は悲惨な結末を迎えたかに思われた。 ところが結局、彼がやめるのは大麻ではなかった——裏庭のファイヤーピットである。

11月20日(現地時間)に公開されたビデオのなかで、本人はこう語っている。「『スヌープ、煙は君のすべてじゃないか』と言いたいのはわかるよ。でも、俺はもういいんだ。咳き込んだり、服がベタベタ臭くなったりするのは、もうたくさんだ」。この映像で彼は、自分が巻き起こした先の大騒動が、実は最新のブランド契約を結んでいるソロストーブの無煙焚き火台のプロモーション戦略だったことを明かしている。

「ソロストーブは煙を発生させずに火をつけられるんだ。賢いね」。プロモ映像の最後の10秒間で、スヌープは無煙ストーブでマシュマロを焼き、ひとりほくそ笑む。 彼はみんなをいい気分にさせ、大きな収入を得るわけだ。なんとクレバーなんだろう。儲かりすぎて笑いが止まらないだろう。

そして、彼のフォロワーは本当に信じていた。ポップカルチャー史上最大の背信行為に続いて、Instagramで公開された写真で、スヌープは目に涙を浮かべながらカメラを見つめていた。また別の写真では、ドラマチックな白黒フィルターをかけ、目を閉じてライターのない人生について考えているポーズをとっていた。彼はその写真に「ナチュラル・ハイ」とキャプションをつけていた。その写真のコメント欄に、あるユーザーがこう書いている。 ブラザーは悪魔と戦っている」。

また、別のユーザーは「この転身を記録してほしい。ドキュメンタリーを作ったら、きっと面白いものになると思う」と記していた。このドキュメンタリーはソロストーブの広告であり、現在InstagramやTwitterで放映されている。

From Rolling Stone US.

Translated by Rolling Stone Japan

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