ホセ・ジェイムズ×角野隼斗、共演ライブの裏側を語り合う対談が実現

Photo by Kentaro Kambe

ビルボードライブで夢の共演を果たした、ホセ・ジェイムズ(José James)と角野隼斗の対談が12月25日発売「Rolling Stone Japan vol.25」で実現。二人の親密なトークを撮り下ろしフォトと共にお届けする。以下、本インタビューの冒頭部分を先行公開。


新世代ジャズを代表するボーカリストのホセ・ジェイムズが、気鋭のクラシックピアニスト角野隼斗をフィーチャーしたライブを11月、東京・大阪のビルボードライブにて開催した。2023年4月に米アナハイムで開催された、世界最大規模の楽器見本市「NAMM Show 2023」のCASIOブースにて初共演を果たした2人。その後もYouTubeでのパフォーマンスなどで親交を深め、ついに実現した今回のステージはクリスマスソング中心のプレミアムな内容だった。ジャズに軸足を置きながらもネオソウルやヒップホップなどさまざまなジャンルを越境するホセと、2022年はフジロック出演も果たすなど確実にフィールドを拡張し続ける角野。二人はお互いのどんなところに魅力を感じているのだろうか。この日の対談も、本番直前にも関わらず終始和やかな雰囲気に包まれていた。(文・黒田隆憲)


2023年11月29日、ビルボードライブ東京にて(Photo by Masanori Naruse)


ー今回の共演は、どのような経緯で決まったのでしょうか。

角野:ホセさんのライブは以前から、それこそビルボードライブで観てきました。直接お会いしたのは 「NAMM Show 2023」のCASIOさんのブースで共演したのが最初です。その後、僕のYouTubeライブ配信にもホセさんが遊びに来てくれて、2曲くらい一緒に演奏しました。それもすごくいい感触だったのを覚えています。

ーホセさんは、角野さんに対してどんな印象を持ちましたか?

ホセ:「深い川は静かに流れる(分別のある人や思慮深い人は、ゆったりとしていてやたらに騒がない)」という言葉通りの人だと思った。不思議なことに、本当に演奏が上手い人って楽器の前にいるだけでわかるんだ。隼斗は物静かだけど、ステージの上でいつも自分の世界を作り上げている。そういう雰囲気を持ったアーティストに僕は惹かれるんだよね。演奏に関しては、僕はどちらかというとミニマリストで、彼はむしろマキシマリストなところがあるから、まさにぴったりの相性だ。

(※本誌記事へ続く)




「Rolling Stone Japan vol.25」
発行:CCCミュージックラボ株式会社
発売:カルチュア・エンタテインメント株式会社
2023年12月25日発売
価格:1100円(税込)

Translated by Yuriko Banno

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