REBECCA、DREAMS COME TRUEのデビュー・アルバムから読み解く女性のロックのはじまり

田家秀樹

音楽評論家・田家秀樹が毎月一つのテーマを設定し毎週放送してきた「J-POP LEGEND FORUM」が10年目を迎えた2023年4月、「J-POP LEGEND CAFE」として生まれ変わりリスタート。1カ月1特集という従来のスタイルに捕らわれず自由な特集形式で表舞台だけでなく舞台裏や市井の存在までさまざまな日本の音楽界の伝説的な存在に迫る。

2024年4月の特集は、「新生活応援 周年アーティストのデビュー・アルバム」。今年記念の周年イヤーを迎える人たちがどんなデビューをしたのか、デビュー・アルバムではどんな音楽をやっていたのか、どんなことを歌っていたのかを渡り掘り下げていく。

田家:FM COCOLO「J-POP LEGEND CAFE」マスター・田家秀樹です。今流れているのはREBECCAの「Precious Star」。1984年11月発売の2枚目のアルバム『Nothing To Lose』からお聴きいただいております。今日の1曲目はこの曲です。

Precious Star / REBECCA

1曲目はREBECCAですね。1984年5月にアルバム『VOICE PRINT』でデビューして40年。『VOICE PRINT』は6曲入り、今で言うミニ・アルバムの感じに近い。1984年11月にもう1枚アルバムが出ているんです。『Nothing To Lose』。「Precious Star」はその中の曲でした。今回の番組のためにあらためて聴き直してみて、えっ、こんな曲があったんだと思った曲ですね。作詞がNOKKOさんで作曲が木暮武彦さん。野生を取り戻せ禁断の実を見つける。新しいイブとして未来のバイブルを作ると歌っている壮大な曲ですね。ガールズ・ロックのパイオニアがこういうことを歌っていたんだなと思って、今日の1曲目にしてみました。

REBECCAは40周年ですが、前半はその5年後にデビューした人たちのアルバムからお聴きいただきます。新しい女性の讃歌を歌ったという意味では同じ流れの中にありますね。DREAMS COME TRUE、1989年3月21日に発売になったデビュー・アルバム『DREAMS COME TRUE』から「週に1度の恋人」。

Rolling Stone Japan 編集部

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