Tempalayが語る「間奏」という概念が生まれた背景、陶酔と響きの探求

メンバーにとってもファンにとってもTempalayは「帰る場所」

─(笑)。アルバム最終曲「おつかれ、平成」は、AAAMYYYさんがオーケストラ・アレンジを担当したそうですね。

AAAMYYY:はい。綾斗からデモが送られてきて、デモにも変なシンセのサウンドが入っていて。「なるほど」と思って一度聴いただけで聴くのをやめて、レコーディングデータをもらって「これがアルバムの最後の曲か」とイメージしながら、「変なふうにしたいな」と思ってああいうアレンジになりました。映像的には『クレヨンしんちゃん』の劇場版とか……(笑)。



小原:クレヨンしんちゃんだったとは知らなかった。曲をAAAMYYYに渡すとき、「クイーンみたいな曲にしたい」とリクエストしたよね?

AAAMYYY:あと、その時に『ゲーム・オブ・スローンズ』を観ていて、その壮大な音楽にも知らず知らずのうちに影響されていると思います(笑)。

─ところで今回は、3人体制になって初のレコーディングだったんですよね。

小原:あ、そうなるのか。

─AAAMYYYさんも夏樹さんも、ソロ・アーティストとしてそれぞれの世界観を持って活動しているわけじゃないですか。それでも「Tempalay」として集まって音楽をやっていることは、3人にとってどんな意義があるのでしょうか。

藤本:Tempalayは自分の表現というより、綾斗の表現に力を寄せるという意識でずっとやってきたし、自分のソロとは全くやっていることが違うので、被ることも滅多にない。ちゃんと住み分けできているんです。あとはバンドが好きなんですよね。ドラマーとしてやりたいことと、ソロでやりたいことも全く違うし。

AAAMYYY:私がTempalayを続けているのは、単純に綾斗の作る曲がすごく好きだから。もちろん、バンドが楽しいというのもあるし、ソロとやっていることも違うのは、それも楽しいし刺激的です。しかも、自分でいられる心地よい場所。TempalayのAAAMYYYでもあるし、ただのAAAMYYYでもある。それは3人ともそうなんじゃないかな。ちょっとした「アベンジャーズ感」はありますね。

小原:どちらかというと『アベンジャーズ』より『スーサイド・スクワット』の方が近いかな、と個人的には思うけど(笑)。何にせよTempalayが、メンバーにとってもファンにとっても「帰る場所」みたいになっていたらいいなと思いますね。


<INFORMATION>


『21世紀より愛をこめて』
Tempalay
SPACE SHOWER MUSIC
発売中

Tempalay TOUR「21世紀より愛をこめて」

2019年6月21日(金)石川県・金沢GOLD CREEK
2019年6月22日(土)新潟県:GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2019年6月23日(日)宮城県・spaceZero
2019年6月28日(金)岡山県・YEBISU YA PRO
2019年6月29日(土)大阪府・Shangri-La
2019年6月30日(日)愛知県・APOLLO BASE
2019年7月3日(水)東京都・LIQUIDROOM
2019年7月5日(金)福岡県・THE Voodoo Lounge
2019年7月6日(土)広島県・CAVE-BE
2019年7月7日(日)香川県・高松TOONICE
2019年7月20日(土)北海道・BESSIE HALL
2019年8月25日(日)大阪府・Shangri-La
2019年8月27日(火)東京都・LIQUIDROOM
https://tempalay.jp/

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