Masayoshi Iimori、音楽活動10年目で表現した「ダンスミュージック」の自由さ



―アルバム『DECADE4ALL』聴かせていただきました。音楽に没入することで現在の憂鬱な状況から気持ちがエスケープできるような気がしました。単曲のリリースではなくアルバムとして作品を発表する上で、どんなことを考えましたか。

今まで自分はEPでしか作品を出してこなかったので、アーティスト・アルバムというものに対しての憧れはずっと持っていました。なので、アルバムらしくイントロから始まり起承転結があります。またサウンド面でも限界まで振り幅を持たせ、自分の名刺がわりになるようなアルバムを作り上げたつもりです。

―様々なアーティストとのコラボについて教えてください。まず、「Backdown feat. Fellsius」について。トラックメーカーFellsiusとはどのように曲作りしたのでしょうか。

Fellsiusは普段からよく飲みに行くような友人でもあるのでコラボはスムーズに進みました。ベースハウス系のサウンドが得意なのはよく知っていたので軸となるベースサウンドを彼に作ってもらい、声ネタや展開など僕が加えました。

―ラッパーのMerry Deloとコラボ曲「I Don’t Care feat. Merry Delo」は2019年11月にリリースされていますが、ラップとライザーサウンドのマッチングが異色に聴こえてインパクトのある曲でした。Merry Deloを起用した理由を教えてください。また、こうしたリリックになるのは想定してトラックを作られたのでしょうか。

元々彼のヒット曲「Scooter (Remix)」が好きで、一方的に知っていました。その後偶然何度か現場で彼と会う機会があって、共通の知り合いがかなりいるという事がわかり意気投合し、彼の地元姫路まで僕が出向いてレコーディングしました。リリックについては、彼のパーティー感溢れるリリックが好きだったので、それに見合うようなハイテンションなビートを先に僕が完成させました。

―gummyboyとの「Seeya feat. gummyboy」について。gummyboyの気怠いラップのリフレインが、歯車のように機械的なトラックに巻き込まれて行く様が儚い感じでとても好きです。この曲についての思いを訊かせてください。

gummyboyとのコラボは非常に相性が良くスムーズに進んだように思います、彼のラップももちろんですがビート選びのセンスがとても好きで、他にもビートは色々送ったのですがこのトランシーなビートを選んでくれた彼は流石だなと思います。

―こうした世代が近いアーティストとのコラボには、特別な思いがありますか?

ラッパーは音楽プロデューサーとはまた違ったスタンスを持っていると思いますが同世代だと同じテンションで作業できることも多いので、こうした繋がりは大切にしたいです。

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