オジー・オズボーンの生涯現役宣言「ロックバンドを引退できるわけないだろう?」

俺はまだ最後のギグをやってない

―今年はブラック・サバスの1作目『黒い安息日』と2作目『パラノイド』がリリースされてから半世紀ですが、この記念の年はあなたにとってどんな意味がありますか?

オジー:信じられないくらいすごいよ。あのレコードが出たとき、俺は「ああ、これで2〜3年は大丈夫だ」と思ったのを覚えている。それから50年経って、今でもやっているんだぜ。連中は俺の兄弟だよ。ガキの頃から一緒だったから。友情なんて軽いもんじゃない。連中は俺の家族だね。そんなやつはアイツら以外にいないよ。

―今でも仲が良いようですね。トニーとも連絡を取り合っているようですし。

オジー:あのメンバーの中で(手術後に)一番多く話しているのがトニーなんだ。トニーのおかげで頑張っていられるし、一生懸命励ましてくれる。ビルからも1〜2度連絡があった。ギーザーからはほとんど連絡がないけど、それがギーザーって男だからね。



―このパンデミックが収束したら、ソロのバンドと一緒にツアーに出たいと思っていますか?

オジー:ああ。俺、毎日身体を鍛えているよ。できる限りを尽くしている。俺にはギグが必要なんだ。まだ最後のギグもしていないし。たとえ1回しかできないとしても、それでも俺はギグをやる。それが終わって初めて、自分の仕事が終わったと思うはずさ。

―ドキュメンタリー『Biography〜』で、引退のことを聞かれて「Fuck off」とだけ言った場面が大好きです。

オジー:何から引退するっていうんだ? 俺がやっているのは仕事じゃない。ロックバンドを引退できるわけがないだろう? それって「アンプにプラグインするな」と言っているのと同じさ。俺はロックバンド以外知らない。俺の棺桶のふたに釘が打ち込まれたら引退してやるよ。

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From Rolling Stone US.

Translated by Miki Nakayama

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