矢沢永吉バラードベスト 39曲全ての曲に手を加え直した理由を語る

今月2020年10月の特集は「矢沢永吉」。1949年9月14日生まれで今年71歳。去年発売したオリジナルアルバム『いつか、その日が来るまで...』がアルバムチャート1位になりました。史上最年長アルバムチャート1位の記録です。それまでの記録というのは小田和正さんだったんですが、それを抜いて1位になった。国民的ロックスターでありますね。10月21日に出る3枚組アルバムはバラードベスト。今お聴きいただいた「Moon Light Song」のように、誰もが知っている、ロックンロールといえば永ちゃん! という感じではない、大人のメロディメイカー矢沢永吉というような曲が収められております。矢沢さんのソロデビューは1975年なので、今年で45周年。今月は矢沢さんの過去・現在・未来というのを改めて辿ってみようと思っております。

今回は『STANDARD~THE BALLAD BEST~』をいち早くご紹介したいと思います。ご本人からのコメントも届いておりますのでお楽しみに。それでは、このベストアルバムのDisc1の1曲目から「面影」。

面影 / 矢沢永吉

『STANDARD~THE BALLAD BEST~』3枚組全39曲の1曲目がこの曲で始まっております。ゆったりして気持ちいい曲ですね。この曲は2011年のアルバムは『ONLY ONE 〜touch up〜』の中の曲ですね。今作は色々なアルバムの曲が集められております。矢沢さんのアルバムはロックンロールのイメージが強いのですが、アルバムの中には大抵こういうバラードが必ず入っているんですね。そういう曲を選んで、そこに色々な手を加えながらまとめてあるというアルバムなんです。『ONLY ONE ~touch up~』は、元々2005年の56歳の誕生日にリリースされたアルバム『ONLY ONE』のリミックス盤です。矢沢さんは、リミックスやリマスターというものにとてもデリケートな人ということも、今日お分かりいただけるかもしれません。この曲の作詞は響真理奈さんという方ですが、矢沢さんは男性的なイメージが強いので、女性の作詞家は少ないんです。『STANDARD~THE BALLAD BEST~』の全39曲をこの曲で始めていることにも意味があるんだろうなと思っております。

Rolling Stone Japan 編集部

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