いろんな感情を昇華できたライブ
―Akariさんはどうですか。
Akari 今回は初めての試みがすごく多くて。自分たち主催の無観客配信ライブは初めてだったし、セットがあるなかで生配信をするのも初めてだったし、カメラワークを意識しながら自分の動きを考えるのも初めてで。でも、自分の100%を出せたし、いいライブになったと思います。
ヤジマ 2月にツアーが延期になって、そこから家にいる時間が増えたり、当たり前が当たり前じゃなくなって、楽しいこともあったし、苦しいこともあって、でも、前に進まなきゃと思いながら新曲をつくって発表してきて……。今日はターニングポイントになるんだろうなと思いながらライブに挑みました。
―ターニングポイントというのは?
ヤジマ これまでにも何度か配信ライブには参加しましたけど、今回は自分たち主催で、自分たちの力でイチから作ったライブだったので、それをみんなと共有できることが大きな一歩になるのかなって。
―コロナが始まってから溜まっていたいろんなモヤモヤを今日昇華できた部分もあったんでしょうね。
ヤジマ そうですね。「Last Will」をやってるときに、(目を閉じながら)「ファッ……!」ってなる時間がありました。今日までけっこう忙しくてドタバタしていたんですけど、「Last Will」が始まってからは気持ちがいい意味で落ち着いたというか。
荒井 めっちゃわかる……! 私は「Yellow Road」が始まるタイミングで、(両手を斜め下に広げながら)「スゥ……!」ってなってたの。感動で泣くっていうよりも、「ああ……!」って感じなんですよ。ごめんなさい、話に割り込んだクセにちゃんと話せなかった(笑)。
―いやいや、ちゃんと伝わりますよ(笑)。レイさんはどうですか。
レイ FAITHはみんな仲がいいから、スタジオに入ってもテンションがフワフワしちゃうことがよくあるんですけど、このライブをやることが決まってからはスタジオでの真剣さが増してきて。今までもちゃんと考えて取り組んでいたんですけど、自分たちでつくっていくという意識がより強くなったと思っていて。そのせいで空気がピリつくこともあったんですけど、それはみんなが真剣だったからこそだし、心と心のぶつかり合いも含めて、本当に頑張ってよかったと思うし、いろいろ掴めたし、課題も見つかったし、これからの配信ライブはもっと楽しくなると思います。今日は5人が向かい合って演奏したことで音で会話ができたから、めっちゃいいライブになった気がします。