シライシ紗トリが語る楽曲制作の裏側「楽しくやるための労力は惜しまない」

ー歌い方は変えたりされましたか?

特に変わってはいないと思いますけど、やっぱり歳をとってきた歌い方になってきたかなと思います(笑)。帯域とかが少し下がって、ちょっと声が太くなったのかなみたいな。『Happydom』を出した時は、もうちょっとか細い感じだった気がします。最近は、表現に対する自分のスタンスがはっきりしてきたのもあるのかな。良くも悪くも己のスタイルみたいなものがだんだん固まったのかなという感じはします。

ー「GENTLE SMILE」は、ボーカルにもエフェクトをかけていますよね。

最近のトラックメイキングはそんな感じなので、頭の中がナチュラルにそうなっていて。本能の赴くままに作ったので、トラックを作っているときに欲したんでしょうね(笑)。

ー最初聴いたとき、すごく静かなアレンジだなと思っていたんですけど、よくよく聴くと様々な音が入っていて、緻密にいろいろな音がアレンジされていますよね。それは普段のプロデュースワークでのトレンドが反映されているからなんでしょうか?

この業界で長いことトラック制作をやってきて、僕は手練の方とやることが多かったので、人ありきの制作が多かったんですね。それが近年は、ソフトウェアとか、ハードウェア、パソコンのスペックも飛躍してきて。逆に言うと、それありきのトラック制作にすごくシフトしてきたというのが大きいんだろうなと自分でも思いますよね。

ー制作環境の機材もこの10年、15年で変わりましたよね。

そうですね。僕は基本、生楽器のスタイルの人なんですけど、表現の仕方は随分変わってきたんだなとは感じますよね。

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE