ダイアナ・ロスが語る、22年ぶりの新作『Thank You』への想い

愛のメッセージ、伝説的なキャリアについて

―参加アーティストやプロデューサーはどのように決められたのでしょうか。

ダイアナ:彼ら無しにこのアルバムは存在しなかった。今回は音楽的に素晴らしいだけではなく、感謝や愛について同じビジョンを共有できる人たちと作業を行いたかったの。そして皆で今この瞬間にフォーカスしたかった。音楽を作るだけじゃなく、思いも一つにする必要があったの。そしてそうすることで、喜びに満ちた作品が出来上がったというわけ。

アルバムに参加して、美しい思い出をたくさん残してくれた皆にお礼を言いたいわ。ソングライター、プロデューサー、ミュージシャン、アレンジャー、そしてエンジニアの皆にありがとうを贈りたい。たくさんの友人ができてとても幸せだった。ありがとう!

―プロデューサーのジャック・アントノフ(テイラー・スウィフト、ラナ・デル・レイ、ロードなど)との制作作業はどうでしたか。

ダイアナ:彼はとても思いやりのある素晴らしい人。友だちになったわ。人生や家族、キャリアといった大切なことについてたくさんの話をしたの。彼と取り組んだのは「アイ・スティル・ビリーヴ」。特別な歌よ。



―『Thank You』を特別なものにしているのは何だと思いますか。

ダイアナ:これは私のこれまでの作品全てがあって生まれたもの。全てのオーディエンス、ツアー、そして愛……全てよ。それらがこのアルバムを形作っているの。今回の歌詞にも出てくるけど「私は私の道を歩く。私の前をあなたが歩く。私たちはひとつ」ということよ。とにかく愛を持つこと、そうすればすべては後からついてくるわ。

―このアルバムを聴いていると、あなたの心から生まれたメッセージが基になっているように感じます。

ダイアナ:その通りよ。とても幸せなことだと思うわ。朝起きて、夜ベッドで眠るまでの間ずっと感謝の気持ちでいっぱいなの。今、ここにいられることへの感謝よ。それをいつも感じているわ。私はとても恵まれた人生を送っていることを知っていて、いつもそのことについて思いを馳せている。素晴らしい子どもたちにも恵まれ、オーディエンスとの時間を過ごすこともできる。本当に感謝しているわ。

今回の作品は単なるアルバムではないの。これは私についてのアルバムじゃない。全ての人々に、全てのものについての作品なの。そして過去、現在、未来についての作品でもある。私の心に触れた全ての人々への感謝の気持ちを表現したアルバムよ。



―ご自身が長年第一線で活躍を続けていることについて、どう感じていますか。

ダイアナ:音楽業界は昔と比べて変わってきていると感じるけど、音楽を作るという根本の部分は何も変わっていないと思うの。全てはアイデアから始まる。それが創造へと繋がっていく。私の場合は始まりのアイデアがハーモニーや愛についてのことが多いわ。キャリアを通じて良いものを作り続けてられるよう心掛けてきたつもりよ。

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