吉田豪が選ぶ2021年の年間ベストソング

16. 南端まいな「しあわせモード」

「(ライブ後の特典会で)待ってるにゃあ!」でお馴染み、元アイドルネッサンスのメンバー。ソロ活動での音楽性もその透明感のある優しい歌声に似合う感じの曲調になってきて、このボサノバ曲なんて最適解だと思うんですよね。かつて同じグループにいた石野理子への思いを込めた「赤い公園『pray』を歌ってみた」も素晴らしくて、これからの音楽活動が楽しみになってきたところで、「ただ歌が大好きで歌いたいだけなのにね」とつぶやいたり、心配なツイート&ツイ消しの後、2021年11月には体調不良のためしばらく活動を休むと発表され、それっきりツイートもなくなっちゃったという……。本当にいい歌を歌える人だから、活動再開をいつまでも待ってるにゃあ!



17. ん・フェニ「FUNNY TATTOO SEAL」

元・BELLRING少女ハート~MIGMA SHELTERのヨネコが手探りなソロ活動を始めたとき、プリミティブすぎる打ち込み曲はともかくギターで作った曲は偶然なのかアノラックサウンドみたいになってて、これは可能性あるかもなと思ったら、改名してここまでのクオリティの曲を作れるようになってビックリ。なぜかPEACH KELLI POPとか思い出したんですけど、できればこのまま海外のガレージロック的なシーンとも繋がっていって欲しい。



18. 寿々木ここね「キミとSweet Time」

これも最高なのにサブスクもMVも存在しない曲! SAKA-SAMAの寿々木ここねんが名盤『FEVER』に続いてどんな音源を出すのかと思ったら、あえてド直球のキラキラした地下アイドルソングを出してきたんですよね。でも、キャラに合っててこれはこれでいい!



19. すぐイクよ出るよ「ヴァギナの純真」

前回に続いて、またもや高野政所&ドルショック竹下がランクイン! 今回は永田王とのユニット「すぐイクよ出るよ」名義による完成度が高すぎるPUFFYのエロ替え歌を、高野政所改めプロハンバーガーが魔改造! 本当にひどいんですけど、言葉の選び方が絶妙でなぜか感心しちゃうという。



20. 戦慄かなの「moreきゅん奴隷を歌ってみた」

姉妹ユニットfemme fataleもソロ活動も順調な戦慄かなのが、諸事情により音源化されなかったZOC時代のソロ曲をカヴァー! 作詞・作曲/大森靖子、編曲/サクライケンタ、歌/戦慄かなのという、いまでは実現困難な組み合わせの名曲がこうして歌われるのは素直に嬉しいし、やっぱりいい曲。


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