LOW IQ 01の青春時代「ストリートカルチャーの幕開け、1993年」

ー子ども番組ですけど、大人も楽しめるシュールなおもしろさもありましたよね。

CGじゃなくて、あの時代だと荒い絵、8bitのゲームみたいな感じなんだよね。そういうのがいろいろ画期的だった。あとはCMだと焼きそば。マイケル富岡とデイブ・スペクターのヤキソバンのCMがおもしろくて、『とぶくすり』のコントの中でヤキソバンがあるんだよね。それも覚えてる。大事なことを忘れてたんだけど、1993年ってアクロバットバンチで「玄人はだし」というCD出してるな。ヒップホップのアーティストとコラボして出した。ECD、石田さんとAKIとか、MICROPHONE PAGER、キミドリ、あとEAST END。EAST ENDが「DA.YO.NE」を出す前で、その時に一緒にやってる。

ー当時で言うと、CDを出すの早いですね。

周りのバンドで1番早かったんじゃないかな。でも出し方がトリッキーだったんだけどね。自分たちで曲を作っているんだけど、ヒップホップのアーティストと一緒にやるという、アクロバットバンチの1stアルバムはそういう変わった出し方をした。当時は画期的だったと思う。

ーヒップホップの人たちとフィーチャリングした経緯はなんだったんですか?

ヒップホップとロックやるって言うと、『ジャッジメント・ナイト』に行きがちだけど、俺はアフリカ・バンバータとPILのジョン・ライドンがやったのが発想のきっかけかな。例えばロックとヒップホップがやるとゴリゴリのイメージになる。『ジャッジメント・ナイト』はデ・ラ・ソウルのもうちょっとゴリゴリじゃない感じ。1993年と言うと、デ・ラ・ソウルも来日してるんだよね。ちょうどミドルスクールと言われた年だ。今だともうミドルじゃないんだけど(笑)。デ・ラ・ソウルの感じをやりたいというのがあって、たまたまその時にアイゴンがファイルレコードの人と同級生だった。それで「なんか出さない?」って言われたんだけど、ファイルレコードはヒップホップのアーティストがいたからやりたいってなって、話が進んでいった感じかな。コラボ的なもので言うと、1993年に既にやっているから結構早い。

ー1バンドで『ジャッジメント・ナイト』やっている感じですもんね。

そういうこと! もっと評価されたいよ、これ(笑)。あと、さっきも話に出たけど、その流れでストリートが来て、裏原ブームはここぐらいからだよね。

Rolling Stone Japan 編集部

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