LOW IQ 01の青春時代「ストリートカルチャーの幕開け、1993年」



ードラマは『高校教師』、『ひとつ屋根の下』、『あすなろ白書』とかそんな感じですね。

『高校教師』で未だに覚えているのは放送日が金曜日で。最終回の日がアクロバットバンチのライブだった。三茶のヘブンズドアでライブをやるんだけど、アイゴンが『高校教師』大好きでSEを『高校教師』の森田童子さんで、「はーるのー♪」って言って、ライブに出ていった覚えがある(笑)。それが新鮮でよかったんだよね。ちょうどこの頃は赤井英和がドラマに結構出てる年だった気がする。あと、『ひとつ屋根の下』は名作だよね。1993年は1番海外のアーティストに憧れていた時期だから、トレンド、一般の人が観るようなものをあえて観ないようにしてたな。1993年によく言っていたのはキミドリの久保田と「それストリートじゃないね~」ってよく言ってた(笑)。

ー月9のドラマを観るなんて、ストリートじゃないよねって感じだったんですね(笑)。

そういうことを俺らはよく言ってた(笑)。この時代のカラオケの曲は1番知らなくて、当時友だちと集まってカラオケ行ってもブルーハーツとか、昭和の歌を歌ってた。この間言ったけど『ずっとあなたが好きだった』って、この続編みたいなドラマ『誰にも言えない』があるんだよね。冬彦さんが麻利夫って役になっていて、よく分からないドラマだったな。あと、長渕剛の『RUN』ってやつ。この流れって『トンボ』からずっとあったんだよね。たしか現代版ねずみ小僧みたいな感じで夜になると黒い格好して。石倉三郎さん、あと山田辰夫さんだっけ。長渕のドラマによく出てたイメージある。黒いニット帽に黒いMA-1。黒のとんがったような靴を履いて。

ー当時、同じ格好をした人が街にいっぱいいるなと思ってました(笑)。

『RUN』ファッションですから「それストリートじゃないね〜(笑)」。マスよりコアな方がかっこいいというのは1992年から続いていることなのかも。でも、だんだんストリートカルチャーもメインストリームになってくるんだよね。後に90年代の後半はほとんどストリートカルチャーになっていく。1993年は幕開けだよね。

ー1993年はまとめるとストリートという言葉が市民権を得る一歩目を歩み出した年ですね。

もしくは1993年は1番安定した年。カルチャーが生まれて安定してきたっていうのもあるのかな。

Rolling Stone Japan 編集部

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